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10月31日、阪神競馬場で行われた「古都ステークス」でメロディーレーンという競走馬が勝利。Twitterのトレンドに載るなど、大きな話題を呼びました。実はこの馬、競馬ファンのみならず『ウマ娘』ファンからも人気を集めているようです。
『ウマ娘』にはアイドルとして活躍するウマドルのスマートファルコンが登場しますが、メロディーレーンはまさに“リアルウマドル”。今回はそんな競走馬の魅力に迫っていきましょう。
メロディーレーンの人気の秘密は、まずなんと言っても見た目のかわいさ。くりっとしたおめめと綺麗に切り揃えられたたてがみは、どこか人間の美少女のようでもあります。『ごはんジョッキー』などの競馬漫画を中心に活躍する漫画家・谷口あさみさんは、Twitter上でそんなビジュアルをうまく捉えた写真を投稿。女優の橋本環奈さんにあやかって「奇跡の一枚」と呼ばれ、世間にメロディーレーンの名前が知れ渡るきっかけとなりました。
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もちろん、見た目がかわいいだけじゃウマドルとは呼べません。スマートファルコンよろしく、“神ファンサ”をしてこそ真のウマドル。メロディーレーンは非常に人懐っこいので、その点もばっちりです。とくに調教師・森田直行さんとは大の仲良しで、彼の姿を見るとすぐに駆け寄ってくるという一面も。森田厩舎の公式SNSでは微笑ましい画像や動画が多数投稿されており、Instagramのフォロワー数は現在17,000人を超えています。
各種競馬関連メディアもこぞってメロディーレーンを取材し、YouTubeに動画をアップ。「カンテレ競馬」の公式チャンネルでは、自称“メロディーレーン応援団”の岡安譲アナウンサーが直撃取材を行う動画なども上がっています。
かわいいだけじゃない!? レースで見せるド根性も人気の秘密
このように、かわいさ&人懐っこさで大人気となったメロディーレーン。しかし、決してかわいいだけではなく、レースで見せる勝負根性もすごいとのウワサ。実は、メロディーレーンは2019年9月28日に行われたレースを馬体重338kgで勝利しており、JRA最小馬体重勝利記録を更新しています。
巨体キャラのヒシアケボノでは510~580キログラム、小柄なイメージのニシノフラワーですら420~430キログラムもあるので、比べるとその小ささが伝わるはず。それほどに小さな体格でありながら、自分より一回りも二回りも大きな馬と一緒に走り、時には勝利を掴んでくるのだから驚きです。2019年には「ウマ娘」プレイヤーにもお馴染みのクラシックレース「菊花賞」にも参戦。結果、5位と大健闘していました。こうした「小さな身体のド根性娘」というキャラクター性もまた、メロディーレーンの人気の一因なのでしょう。
また、2021年に行われた「JRA 京都競馬場 Presents アイドルホースオーディション」では、1,4881票を集めて2位を獲得。ぬいぐるみなどのグッズも販売が決定されるなど、メロディーレーン旋風はとどまるところを知りません。
ファンの中には、「競馬はやらないけどメロディーレーンちゃんが走っているところは応援する」という方も多いよう。「ウマ娘」から競馬に興味を持った人は、ぜひ一度リアルウマドルの活躍をチェックしてみてはいかがでしょう。