サテライト新作SF冒険アニメ「サクガン」の見どころは？天希かのん＆花澤香菜らキャスト陣が語る【ラジオ特番レポート】

DeNA、文化放送、創通、MBSが共同で立ち上げたオリジナルアニメ創出プロジェクトプロジェクト「Project ANIMA（プロジェクトアニマ）」。

公募した「SF・ロボットアニメ部門」、「異世界・ファンタジー部門」、「キッズ・ゲームアニメ部門」の３部門のうち、このたびアニメ化されたのは「SF・ロボットアニメ部門」の作品。準大賞を受賞した、戌井猫太郎さんの『削岩ラビリンスマーカー』を原案とした『サクガン』です（なお大賞は該当作品なし）。

1月29日に配信されたラジオ特番「TV アニメ『サクガン』新情報大発掘スペシャル」では、この秋に放送がスタートする本作の最新情報をギュッと詰め込んで、登場メカや収録裏エピソードなどを披露。今後スタートする関連番組や商品化情報なども発表しました。

本稿では番組の雰囲気をお伝えしつつ、発表されたすべての情報をまとめてお伝えします。

■新人「天希かのん」さんのピュアな演技に注目！

アニメ『サクガン』の舞台は、遠い未来の「コロニー」と呼ばれる小さな街のひとつ「ピンイン」。周囲が岩盤で隔てられていて、その外には未開の「ラビリンス」と呼ばれる地が広がっています。

物語の主人公は、「マーカー」と呼ばれるラビリンスの開拓者になりたいと願う天才少女・メメンプー。かつては凄腕の開拓者だった父ガガンパーをパートナーに、人型メカ「ビッグトニー」を駆って大冒険を繰り広げることになります。

主人公のメメンプーに抜擢されたのは、本作の公開オーディションを勝ち抜いた新人の天希かのんさん。デビュー作が主役という期待の新星です。

すでに収録が進んでいることもあってチームワーク万全のキャスト陣は、番組開始直後からハイテンションで合いの手を入れたり、はやし立てたりと楽しげな雰囲気。
「Project ANIMA」の概要説明に続いて紹介されたキャラクター解説コーナーでは、天希かのんさんの公開オーディションの様子を振り返り。緊張しながら挑んだという一幕を語ってくれました。

また天希かのんさんについて東地宏樹さんは、彼女が同じ大学の後輩で驚いたというエピソードを披露。
さらに東地宏樹さんは、本格的に声優の仕事をするきっかけとなった『メン・イン・ブラック』の出演もオーディションだったこと、その審査員が本作と同じ音響監督の木村絵理子さんだったことを明かし、今回のキャスティングが運命的であると語ってくれました。

ひときわ盛り上がったのは、天希かのんさんが大のパンダ好きというエピソード。アフレコ現場には必ずパンダのぬいぐるみを持ってきて、つねに小脇に抱えているとのこと。このラジオ収録のスタジオにもお気に入りのぬいぐるみを持ってきており、テーブルの一角で天希かのんさんを見守っていました。

■キャラクターを紹介！初公開のメカ設定も

キャラクター解説コーナーでは物語の中心となる4人のキャラクターが紹介されました。

天希かのんさんが演じるメメンプーは、9歳で大学を卒業した天才少女です。
幼いころから夢で見ていた場所を探すため、「マーカー」と呼ばれる開拓者になりたいと思っています。

天希かのんさんによると、メメンプーは頼りない父親を支えているつもりの元気少女。そのためガキ大将のようなキャラクター性を意識して演技しているそうです。

東地宏樹さん演じるガガンパーは、元凄腕マーカーで現在は肉体労働者のシングルファーザー。

東地宏樹さんによるとこのキャラクターは、ひとことで言えば「ダメオヤジ」。しかしここ一番の局面では頼りがいのある男で、そのギャップが魅力だと語ってくれました。
確かにPVでは娘を励ます熱いシーンがあり、濃密な人間ドラマが楽しめそうです。

花澤香菜さんが演じるザクレットゥはバイクと銃の知識が豊富な女性マーカーです。

花澤香菜さんによるとザクレットゥはお金が大好きな筋肉女子で、はじけた性格は観ていて楽しいとのこと。
ガガンパーと何やら因縁があり、その秘密も気になります。

豊永利行さんが演じるユーリはスラムに住む不良少年少女団のリーダー。一流のハッカーで面倒見のいい性格をしています。

豊永利行さんによるとこのキャラクターは、有能だけど少し抜けているところがあり、そのギャップが魅力とのこと。ザクレットゥに突っ込まれる部分も多く、ふたりのコンビネーションも見どころです。

またキャラクターとともに注目なのがユニークな登場メカです。
メメンプーとガガンパーが乗り込むのは人型メカの「ビッグトニー」。
PVでもチラッと映っていますがビークルモードに変形します。

すでに商品化が決定しており、HG(ハイグレードシリーズ) 1/72「ビッグトニー（ガガンバー・メメンプー機）」のプラモデルと、ROBOT魂「ビッグトニー」の完成品フィギュアがバンダイスピリッツより発売されます。

そのほかザクレットゥが搭乗するバイク型ビークル「ヴィーガ」と、ユーリの人型メカ「デスハート」を公開。ヴィーガは非変形なのでモードはバイク形態のみですが、デスハートは可変タイプということでビークルモードも公開されました。

またアニメーション制作を『マクロス』シリーズでおなじみのサテライトが担当するということで、河森正治さんがコンセプトデザインを手がけた「カイジュウ」も初披露されました。

■主題歌&関連番組も発表

オープニングテーマ「恍惚ラビリンス」を担当するのは、ロボットアニメのジャンルではおなじみの遠藤正明さん。楽曲はガガンバー目線で作られた、熱くて高まるロックチューンです。

エンディングテーマの「Shine」は、2020年にデビューしたばかりのタイ出身アニソンシンガー・MindaRynさんが担当。夢を諦めないという、自身の想いを重ねたポジティブな楽曲となります。

またアニメ放送に先がけて、4月よりラジオ番組「サクガンラジオラビンス」もスタート！
パーソナリティは東地宏樹さん、豊永利行さん、天希かのんさんの3名。
文化放送「超!A&G+」の本放送ののち、YouTubeとビリビリ動画でアーカイブを公開する予定です。

「Project ANIMA」公式YouTubeチャンネルではスタッフによる座談会番組「ザツダン」もスタート。
豊永利行さんをMCに迎え、監督、作画監督、撮影監督、動画検査ら『サクガン』制作スタッフがアニメ業界にまつわる様々なトークを繰り広げます。
現在#0が公開中。#1は2月5日公開予定で、以後、不定期の配信となります。

そのほか『サクガン』公式Twitterキャンペーンも実施中。
公式アカウントをフォローし、該当tweetをリツイートすると、抽選で3名に天希かのんさん、東地宏樹さん、花澤香菜さん、豊永利行さんの4名のサイン入りポスターが当たります。
締切りは2月5日の23時59分まで。

なお本作の原案『削岩ラビリンスマーカー』は現在エブリスタにて公開されており、アニメ化された第1部を除き、第2部、スピンオフ「踊るイヌ」、短編「沈むカラス」を読むことができます。

「Project ANIMA」としては今後、「異世界・ファンタジー部門」と「キッズ・ゲームアニメ部門」の受賞作も鋭意企画進行中なので、そちらもお楽しみに。

『サクガン』参加スタッフ
原案：戌井猫太郎『削岩ラビリンスマーカー』（エブリスタ）
監督・シリーズ構成：和田純一
キャラクター原案：岩原裕二
アニメーションキャラクターデザイン：望月俊平
コンセプトデザイン：幸田和磨
カイジュウ・コンセプトデザイン：河森正治
メカニックデザイン：ブリュネ・スタニスラス (Studio No Border)
音響監督：木村絵理子
音響制作：東北新社
アニメーション制作：サテライト

（Ｃ）「サクガン」製作委員会／SAKUGAN Project