デジモン映画「LAST EVOLUTION 絆」花江夏樹、坂本千夏らが語る見どころ 「大人になってもアグモンとの絆は消えない」 | アニメ!アニメ!

デジモン映画「LAST EVOLUTION 絆」花江夏樹、坂本千夏らが語る見どころ 「大人になってもアグモンとの絆は消えない」

2月4日、東京・新宿バルト9にて『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』完成披露上映会が行われ、八神太一役の花江夏樹、アグモン役の坂本千夏、メノア・ベルッチ役の松岡茉優、田口智久監督が登壇した。

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『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』完成披露上映会の様子
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』完成披露上映会の様子 全 10 枚 拡大写真
2月4日、東京・新宿バルト9にて『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』完成披露上映会が行われた。
『デジモンアドベンチャー』20周年を記念して製作された本作では、大学生になった八神太一たち“選ばれし子ども”とデジモンの物語が描かれる。

上映前には舞台挨拶が設けられ、花江夏樹(八神太一役)、坂本千夏(アグモン役)、松岡茉優(メノア・ベルッチ役)、田口智久監督が登壇。『デジモン』愛あふれるトークで本作への期待値を上げた。

みんな立派な大人になった



客席は、映画公開を待ち望むファンで満席に。坂本は「みんな立派な大人になったね」と『デジモン』とともに歩んだ時間に想いを馳せる。

すると花江は「『デジモン』を見ていた小学生の頃はお金がなくて買えなかったグッズが、大人になって買えるようになった」と、“デジモン世代”ならではの成長を口にした。

同じく“デジモン世代”である松岡も、「太一とアグモンの新しい物語が見られるだけで嬉しい」と映画公開を知ったときの心境を語る。

かつて子どもだった大人たちと、『デジモン』放送当時のスタッフが一緒に作り上げた本作。
田口監督は「歴史ある『デジモン』だからこそ、太一たちが一歩前に進める作品にしたかった」と、時間をかけて脚本を練り上げていったことを明かした。

完成した映画を見た感想を問われると、花江は「監督は本当に『デジモン』が好きなのだと伝わってきた」と回答。
ファンには刺さるポイントがたくさんあるものの、上映前の舞台挨拶だったため具体的なシーンを挙げられず、もどかしそうにしていた。

坂本は「“好きこそものの上手なれ”という言葉を思い出した」と、監督の『デジモン』愛を絶賛。冒頭からファンの心をわしづかみにする、サービス精神にあふれた作品だと、笑顔で語った。

また、想像していた以上に泣けるシーンが多かった点にも言及。「まいった!」と坂本をうならせる作品に仕上がっているようだ。


松岡は「見始めてすぐ膝から崩れ落ちそうになった」と、ステージに倒れこみそうになりながら興奮した面持ちでコメント。
さらにアフレコ現場での様子を振り返り「アグモンと会話するときは平常心でいるよう心がけました」と、ファンならではの苦労を語った。

映画のあとは大人の表情に



本作では大人になっていく“選ばれし子ども”が見どころのひとつ。そこで舞台挨拶でも「大人になったと感じた瞬間は?」をテーマにトークが展開された。

坂本は「仕事のあとのビール」と回答。おいしいビールを飲んだときの息遣いを再現し、「大人になってよかったなあ」と満面の笑みで口にした。

花江が『デジモンアドベンチャー tri.』のアフレコ後に坂本とワインを飲んだときの思い出を振り返ると、坂本は「『デジモン』を見ていた子と一緒にお酒を飲んだときは、自分も相手も大人になったと実感する」としみじみ語った。

松岡は、自分がいつ大人になったのかはわからない、と正直にコメント。
しかし「本作を見ていて、『大人になってしまったんだ』と実感するシーンがあった。みなさんも映画を見ているうちに『大人になった』と思わなければいけない瞬間が来るはず」と、本作をきっかけに感じた成長を語った。

坂本も「家に帰る頃には大人の表情になっているはず」と、松岡に同意。これから映画を見るファンの期待値を高めた。

さらに本作のタイトル「LAST EVOLUTION」に絡めて、「今年進化したいと思っていることは?」との質問が。

花江は「コミュニケーションで壁を作ってしまいがちなので、初対面の人ともすぐに仲良くなれるように進化したい」、坂本は「退化しようとする身体に鞭を打って、歌うときのキーを下げないように頑張りたい」と答えた。

松岡は「子どもの頃から『おはスタ』でお世話になった山寺宏一さんに本作を見てもらい、親孝行がしたい」と回答。
『デジモン』をきっかけにさらなる進化をしていきたいと気合をにじませた。

田口監督が「あえて目標を持たないほうがいい作品を作れる気がする」とコメントすると、「進化がテーマの本作を作った人とは思えない」とキャスト陣から冗談交じりのツッコミが。
「製作における多様性を大切にしつつ、結果的に進化できるようにしたい」と、田口監督は笑顔で返していた。

一番好きなキャラクターは?



「一番好きな人間キャラクターとデジモン」をテーマにしたトークでは、登壇者が事前に書いたフリップを手に、キャラクターへの愛を語る。

花江が「ウォーグレイモンがきらいな男はいないと思う」と自信たっぷりに語ると、客席から大きな拍手が。
好きな人間キャラクターには自身が演じる八神太一を挙げ、「小学生の頃からあこがれのキャラクター」だと、太一の持つカリスマ性などを評価した。

坂本が好きな人間キャラクターは、パートナーの八神太一。「大好きなんだからしょうがない」と語ると、花江も嬉しそうな表情をにじませた。


松岡は子どもの頃からエンジェウーモンがお気に入りだったが、「本作を見てアグモンが一番好きになった」とコメント。
アグモンの活躍に心を奪われたようで、坂本は「今回の映画はそういう作品なんです」と意味深な言葉を発した。

前進する力を感じる作品



舞台挨拶の最後、松岡は「太一たちの前進する力が子どもの頃から大好き。今回もどんな状況でもあきらめずに前に向かう姿に勇気づけられた」と、本作の魅力を語る。

坂本は「これまで過ごしてきた時間や楽しかった記憶があれば、つらいことも乗り越えていけると気づかされた。本当に泣いちゃうから覚悟してね」と茶目っ気のある口調を交えてコメントした。

花江は「大人になったときに得るものと失うものがあっても、アグモンとの絆は消えない。そんな固い絆を描いた本作を見届けてもらいたい」と語る。
さらに「なんでもない描写も心に響くので、1シーンも見逃さないでほしい」と作りこまれた映像に太鼓判を押した。


『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』は2月21日から公開される。約20年を経て描かれるパートナーとデジモンとの絆の物語を、ぜひ目撃してほしい。

(C)本郷あきよし・東映アニメーション

《ハシビロコ》

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