スーパー戦隊シリーズ44作目となる『魔進戦隊キラメイジャー』。
宝石の国“クリスタリア”の王女マブシーナが持つ“キラメイストーン”に見いだされた戦士たちが、闇の帝国“ヨドンヘイム”に立ち向かう物語だ。
会見の様子はインターネットで生中継されており、全国の特撮ファンから注目を集めた。
『キラメイジャー』初のヒーローショー
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冒頭で客席をくぎ付けにしたのは、迫力のヒーローショー。キラメイジャーVSヨドン軍の兵隊・ベチャットの熱い戦いが繰り広げられる。
変身シーンや決めポーズも披露され、キラメイジャーの名にふさわしいゴージャスな幕開けとなった。
主要キャストになじめない古坂?
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PV上映後、拍手で迎えられたのは小宮璃央(キラメイレッド/熱田充瑠役)、木原瑠生(キラメイイエロー/射水為朝役)、新條由芽(キラメイグリーン/速見瀬奈役)、水石亜飛夢(キラメイブルー/押切時雨役)工藤美桜(キラメイピンク/大治小夜役)、古坂大魔王(博多南無鈴)。
キラメイジャーの5人は、2,000人以上が参加したオーディションで選ばれた、輝きに満ちたフレッシュな顔ぶれだ。
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「この1年でどれだけ成長できるか見守ってほしい」などハキハキとあいさつをする小宮たち。
古坂は「ひとりだけ40代で、まだ現場になじめない」と冗談交じりにコメントし、さっそく会場を笑いに包みこんだ。
役作りのための努力
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役作りについて聞かれたキャスト陣。作中では小宮演じる熱田充瑠以外の戦士たちは全員スターとして活躍している。
そのため、キラキラと演じるために最大限の努力をしたと木原たちは語る。
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木原が演じる射水為朝は、eスポーツ界のNo.1プレイヤー。
ゲームの腕を磨くためにさまざまなソフトをインストールした木原は「撮影直前に、端末の容量不足で本番用のデータが読み込めなくなった」と現場でのハプニングを明かした。
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新條が演じる速見瀬奈は女子陸上界のスピードスター。しかし新條自身は運動が苦手だという。
役が決まってからはトレーナーにランニングを教わり、トップアスリートらしい動きを習得。
トレーニングの甲斐もあり、「ぜひ陸上シーンにも注目してほしい」と自信に満ちたコメントをしていた。
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水石はイケメン人気アクション俳優・押切時雨を演じるにあたり、東映アクション部のレジェンドたちに師事。
「劇中でも時代劇などでさまざまな役を演じるので、時雨の魅力が伝わるように頑張りたい」と語った。
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工藤が演じる大治小夜は美人すぎるスーパードクター。合気道の達人でもあり、強さとかわいさが共存しているという。
手術シーンやアクションはかなり練習したそうで「とても自信があるので見てほしい」と語った。
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一方、小宮が演じているのはごく普通の高校生・熱田充瑠。
小宮自身も現役高校生であるため等身大で演じているのかと思いきや「人前ではしゃぐのが苦手なので、監督から『もっとテンション高くやれよ!』と言われた」と苦笑い。
その場で「ひゃっほう!」と熱田のセリフを再現すると、「リハよりもテンションが低い」と司会の宮島咲良からダメ出しされる場面もあった。
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ドラマへの出演経験が少ない古坂は、最初にオファーをもらったときは信じられなかったと語る。
自身が演じる博多南無鈴については「本作の鍵男、つまりキーマンだと思います」と英語を交えてコメントしていた。
キラキラ輝くのはいつ?
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続いて事前に書いたフリップを手に、「キラキラしていると感じる瞬間」を語るキャスト陣。
小宮は「運動をしているとき」、新條は「撮影しているとき」、水石は「芝居」、工藤は「おいしいご飯を食べるとき」、古坂は「娘をお風呂に入れた後に鏡を見たときの自分」と思い思いのキラメキを披露する。
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木原は「好きな事を語っているとき」と回答。大好きな『仮面ライダークウガ』への愛を、親指を立てるポーズを交えながら早口で語り始める。
息切れしそうなほど熱中する木原を見た古坂が「水持ってきてもらってもいいですか?」とスタッフに言うと、ハッと我に返った様子。「好きな事を語るとこうなってしまうんですよ」と、木原ははにかんだ笑顔を見せていた。
アフレコ現場で鈴村健一に感動
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スーパー戦隊シリーズのもうひとつの楽しみといえば、メカなどを演じる声優陣。
本作でも魔進ファイヤ役・鈴村健一、魔進ショベロー役・岩田光央、魔進マッハ役・赤羽根健治、魔進ジェッタ役・大河元気、魔進ヘリコ役・長久友紀、マブシーナ役・水瀬いのり、ヨドン軍将軍ガルザ役・中村悠一、ヨドン軍参謀クランチュラ役・高戸康弘など豪華な声優陣が集う。
マブシーナの父親オラディン役・杉田智和が発表されたときには歓声とともに笑い声も聞こえてきた。
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アフレコの様子を尋ねられた小宮は「鈴村さんを見た瞬間に笑みがこぼれた」と仕事を忘れてはしゃいでしまったことを暴露する。
現場で興奮するキャスト陣に「いつもはボケ担当なのに初めてツッコんだ」と木原。
あこがれの声優陣との共演に戦士たちもついハイテンションになってしまったようだ。
トークパート終盤、小宮は「『キラメイジャー』がもっとも愛される作品になるよう、キャスト・スタッフ一丸となってキラめいていく」と語り、スーパー戦隊シリーズ最新作への期待をにじませた。
ヒーローにあこがれた子どもがヒーローに
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質疑応答で「子どもの頃にあこがれたヒーロー」について聞かれたキャスト陣。
小宮は「お母さん」、木原は「仮面ライダークウガとB’z」、新條は「『ふたりはプリキュア』のキュアホワイト」、水石は「名付け親でもある16歳上の兄」、古坂は「アントニオ猪木、宇宙刑事ギャバン、仮面ライダーストロンガー」と回答した。
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工藤は「『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオイエローが好きで、部屋にポスターも飾っていた。今度は自分がヒーローを演じられて嬉しい」と熱く語る。
司会の宮島から「工藤さんのポスターを貼る子どももいるかも」と言われると、満面の笑みを浮かべていた。
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続いて「初めて変身したときの感想は?」と問われると、小宮は「誰も変身の仕方を教えてくれなかった」と寂しさをにじませる。
小宮以外の4人は、TVシリーズに先駆けて放送される映画『魔進戦隊キラメイジャーエピソードZERO』で変身シーンを収録済み。小宮は仕方なくスタッフに変身時の演技を訪ねたという。
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しかし水石は「実はオーディションのとき、偶然5人が同じグループだったので変身シーンも一緒に演じていた」と指摘。
「うそでしょ!」と驚く小宮に対し、水石は椅子から立ち上がってオーディションの思い出を語る。
変身の掛け声を合わせたとき「この5人なら戦えるかもしれない」と仲間の心強さを感じた水石。スーパー戦隊シリーズにぴったりなコメントで一同を感心させていた。
あの人にもEDを踊ってほしい
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最後はOPを歌う大西洋平と、EDを歌う出口たかしが登場。
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力強い歌声を披露し、ステージを熱く盛り上げた。
「EDのダンスを中村悠一さんと杉田智和さんに踊ってほしい」と司会の宮島がコメントすると、客席は笑いに包まれた。
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『魔進戦隊キラメイジャー』は3月8日午前9時30分から放送開始。キラメキに満ちた戦士たちの活躍を目撃してほしい。
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