マレーシア在住のHakken 八犬さんもその一人。彼女は男装コスプレが多くの支持を集め、Twitter（@HakkenRyou）でも8万近いフォロワーを持っています。同イベントで開催されたサイン会でも、女性ファンのあまりの長蛇の列に驚かされました。
ステージやサイン会などで多忙な八犬さんに、撮影とインタビュー時間を頂いたのでお届けします。
――コスプレ歴と始めたきっかけを教えてください。
八犬：始めたのは9年前です。YouTubeでコスプレイヤーの動画を見たのがきっかけです。すごく感動して、自分もやってみたいなと強く思いました。0からのスタートで、コスプレに必要なアイテムは当時入手するのが難しかったですから、簡単な衣装を作るところから始めました。そこから、コスプレへの情熱を燃やして色んな工夫をして今日まで続けています。
――マレーシアは当時、コスプレをするには必要な物を揃えるのが難しかったと思いますが、特に苦労した点はなんですか？
八犬：コスプレ始めた当初は衣装は全て手作りでしたし、ウィッグを買うのも難しかったですから、自分の髪をカットして染めていました（笑）。今はコスプレも普及してビジネス的にも注目されるようになりましたよね。色んなアイテムが身近で買えるようになり、オンラインショップもできるなど、必要なものが簡単に手に入りやすくなったのは助かっています。
――普段は自国のマレーシアでどんなコスプレ活動をしていますか？
八犬：マレーシアではイベント参加以外だと、写真撮影だけでなく、コスプレしたテーマカフェを開くのが流行っています。友達同士でコスプレをして店員になり、アニメ好きな方々を迎えてお茶をしたり、たまに写真を撮ったりします。
あと、私はコスプレだけでなく、創作ファッションもよくやっています。来年の頭にはファッション雑誌にも掲載してもらえる予定です。
――コスプレをするにあたって、一番大切にしていることを教えてください。
八犬：キャラクターへの愛です。自分をキャラクターに寄せること、なり切ること。その次に、自分の趣味として楽しむ気持ちです。
――「C3AFA Singapore」に参加するのは何回目ですか？
八犬：去年が初めてで、今回は2回目です。
――これまでにアニメイベントなどで招待された国を教えてください。
八犬：中国、台湾、フィリピン、インドネシア、メキシコ、コロンビアなど、アジアを中心に様々な国のアニメイベントに招待して頂けました。ヨーロッパの方からもお声かけ頂いているんですが、色んな事情があってまだ行けていません。
――それだけ多く国のイベントに参加する中で、「C3AFA Singapore」にはどのような印象を持っていますか？
八犬：「C3AFA Singapore」は、シンガポールだけでなく東南アジアの中で最大規模のアニメイベントです。私もコスプレを楽しむだけでなく、会場を回って色んなブースを見て楽しんでいます。呼んでもらえる限り、ずっと参加したいと思います。
――今回、『ジョジョの奇妙な冒険』岸辺露伴のコスプレですが、どんな所が好きですか？
八犬：偉そうなところです（笑）。そして、目的に向かって強い意志で突き進む姿勢ですね。
――これまで日本に来たことはありますか？
八犬：はい。「コミックマーケット」に参加したことはありますけど、コスプレせずにファンとして買い物だけをしています。もしコスプレする機会があれば、「コミックマーケット」で披露したいです！
撮影：乃木章（@Osefly）
取材協力：C3AFA Singapore 2019
