スマートフォン向けアプリ『永遠の七日』は、未来を変えるために歩む道を模索し続けるマルチエンディングRPG。100万文字を超える複数のメインシナリオと、プレイヤーの選択による分岐シナリオで構成されています。終末までの7日間が永遠に繰り返される中、カウントダウンを前にした焦燥感と、絶望を覆した時のカタルシスが醍醐味です。
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中国NetEase Gamesが開発し、中国・香港・マカオ・韓国・台湾で人気を博した大型タイトルの日本語版で、DeNAが運営を担当しており、すでに事前登録が始まっています。本稿ではこれからプレイする人へ向けて、永遠の7日間を終わらせるための7つのポイントをお伝えします。
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■1.真相に辿り着かない限り、「7日間を永遠に繰り返す」
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物語の舞台は、神器使いが異界の魔物と対峙する境界線都市。幕開けは天空に出現した黒門のせいで世界が滅ぶ瀬戸際で、指揮使いである主人公と神器使いたちは、黒門を破壊するために向かっていました。
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神器使いの美女たちが、魔物たちを駆逐していくのですが、会話のやり取りからここに到るまで困難を共にしてきた絆を感じさせます。
神器使いは男女ともにスタイリッシュなデザインで、美しい3Dで描かれています。それぞれにスキルや必殺技を持っており、主人公とともに行動する少女アンが持つ時間を4秒巻き戻す「タイムバックデート」のように、中二病の匂いを感じさせます。
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チュートリアルも兼ねた戦闘で勝利し、最後のバトルへ辿り着くと巨大な魔物が出現。皆の期待を一身に背負ったアンは善戦むなしく押し潰され、主人公も命を落としてしまいます。次の瞬間、世界再構築が始まり、主人公は7日前に巻き戻されるのです。
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目を覚ませば、自分を見つめるアンとアントネーワの2人の美女がいます。何故か涙を流す主人公。この7日間はおろか自分の名前以外は何も覚えていません。これでは、美女に起こされるシチュエーションに感動したと言われても仕方がない脱力感です。
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つい先ほど、神器使いの力を引き出せる唯一の存在・指揮官選抜に合格したと言われ、主人公は2人からレクチャーを受けることになります。ここでアントネーワの「時間は限られているから合理的にね」の言葉の重さが、後々身に染みてきます。
■2.目的:人類の最終防衛ライン「境界線都市」で8つの黒核を浄化する
主人公がいる街は6ヶ月前、「異界黒門」が突如出現してから外へと広がっていきました。世界各国が多大な犠牲を払うことでようやく黒門とモンスターを押しとどめることに成功し、「境界線都市」という名の最終防衛ラインが敷かれたのです。
黒門とモンスターに対抗できる力に目覚めた最初の指揮使い・ヒーローと神器使いによって、専門組織「中央庭」が創立され、今に到るまで彼らの活躍によって人類は守られています。
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数多くいる神器使いと違って、指揮使いはこれまでヒーローだけでした。なので、2人目の指揮使いの力を持った主人公は「救世主」だと言われます。戦闘、能力強化、神器使いの募集など複数の特殊機能を備えた「戦術端末」によって、何時どこでも神器使いを呼び出すことができ、共に戦うことができます。
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境界線都市内は、黒門に侵食された黒い霧で覆われたエリアが8つあり、主人公に与えられた使命は、全エリアを解放して原因である「黒核」を浄化することです。
■3.美麗イラストに豪華声優陣、中二病要素満載の「神器使い」とは
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・全キャラを最高ランクまで育成可能
神器使いはB~Sまでのランクがあり、戦士・守護者・法師・暗殺者・射手・支援者のクラスに分けられ、得意とする戦闘スタイルが異なります。しかも、それぞれに伝承や神話上の武具を1つ持ち、「破天」「万鬼」「恋人」といった二つ名まであります。もちろん、全てのキャラクターは最高ランクまで育成可能です。個人的にアンの「グローリーメイド」は痺れますね。
・濃すぎる設定のスキルを使いこなせ
神器使いごとに固有の神器を所有しており、4つのスキルを持っています。強力であるほど次の発動可能までのクールタイムが長く設けられていて、効果や範囲、判定など細かく設定されているため、理解して使いこなすまで一定の時間が必要です。
例えば、オールシアの「緋色の荊棘」で敵を捕縛している間に、麗のチャージ時間を稼ぐことで攻撃力が高まる「金翼ダイビング」で攻撃するといったコンボの組み合わせも重要になってきます。
・バトルでは3体の神器使いを編成できる
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1ステージごとに3体までの神器使いを選ぶことができます。「属性関係」もあるため、敵に有利な神器使いをその都度編成し直しましょう。各バトルでは神器使いを1人選んでメインで操作しますが、3回まで自由なタイミングで切り替えることができます。必要な切替ポイントは倒したモンスターがドロップしたクリスタルで補給できます。
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・育成方法
神器使いは戦闘ではレベルアップしません。集めた「魂の欠片」などの強化素材を使うことでランクアップさせる(C→B→A→S→神器開放)、ガチャなどで入手できる影装を装備する、能力の解放(アップデートコンテンツ)の3つの方法で強化することができます。
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影装は同じ名前であってもレアリティーがあり(緑→青→紫→金→橙とランクが上がっていく)、合成することで新たな影装を生み出したり、ランクアップしたりすることができます。また、影装がもつ能力を他の影装に引き継がせることもできるので、コスト制限がある中でも大きな能力値補強を受けられるよう追求しましょう。基本的には伝承や神話上の武器が影装になっていますが、中には「見せパン」のようなユニークなものもあります。
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・ガチャ召喚
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神器使いはストーリーなどで特定の条件を満たして仲間になる者、「白夜館」でガチャ召喚することで仲間になる者がいます。設定上は主人公が忘れた記憶を思い出すことで、神器使いとの繋がりが復活するというものです。館の主である霞によって、主人公が世界滅亡までの7日間を何度となく繰り返していることが暗に示されます。
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また、ストーリー上の条件達成にしろ、ガチャ召喚にしろ、ランクが高い神器使いの場合は「記憶影装」を複数入手することで召喚できることがあります。
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・スタイリッシュなデザインに、カッコ良さを追求した演出で“魅せる”ことに特化
キャラクターデザインが本当に女性は可愛く、男性はカッコ良く、CG絵、3Dグラフィックがとてもキレイで魅入ってしまいます。
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バトルの登場シーンや任務完了後の決めポーズなど“魅せる”演出を用意しているので、テンションが上がります。さらに、衣装チェンジや紋様の追加、色変更など自分好みにアレンジできる細やかさです。
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元々、中国・台湾・韓国でリリースされているゲームですが本作は多くの日本の声優を起用しています。ざっと挙げるだけでも、堀江由衣さん、花澤香菜さん、釘宮理恵さん、熊登麻美子さん、坂本真綾さんと…人気声優ばかり。本当に豪華すぎます。
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せっかくなのでお気に入りキャラを紹介します。
「破天」瀬由衣。猫耳?巫女装束の可愛らしい外見なのに男言葉のギャップの良さに加え、バトルでは遠距離から広範囲に渡る攻撃で殲滅能力がとても高いです。
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「黄金令嬢」麗。隙が見当たらない美しさにツンデレとお嬢様キャラの王道を行き、自動で周囲の敵をランダム攻撃して与えたダメージの50%を回復する「黄金の従者」という使い勝手の良いスキル持ちです。
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「ブラックウイング」ワタリ。薄幸を感じさせる内向的な眼帯少女は、チェーンという自分と相手の繋がりに依存したスキルを多数持っています。これが連携を組んだ時に敵にとって脅威になる…本作では精神性をスキルに反映させているところも分かっている感がします。
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「恋人」オールシア。恋に恋する乙女というよりは、恋を嗜む大人の女性。赤髪に真っ赤なドレスと、存在感バッチリです。敵の行動を阻害するスキルを多く持ち、チャージ時間の必要や範囲が一方向に限られる強力スキル持ちの神器使いを活かすことができます。敵への攻撃が当たりやすくなるので、バトルシステムに慣れるためにも、引き当てたら編成するのが良いでしょう。
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・育成のためのバトルコンテンツ
シナリオ上でのバトル以外に、神器使いを育成するための、各バトルコンテンツが豊富にあります。ここでは攻略のために、神器使いの特徴の理解力が試されたり、マルチプレイで他のプレイヤーと協力したりする必要が出てきます。シナリオには一切関係せず、神器使いの育成に役立つ様々な報酬を獲得できるので、積極的に取り組みましょう。
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■4.どの神器使いを攻略する?注ぎ込める時間は限られている
全ての神器使いには親密度が存在し、個別シナリオが用意されています。親密度はバトルで編成したり、ストーリーで専用イベントを発生させたりすることで上昇します。攻略することでその神器使いとの特別なエンディングを迎えることができ、ステータスが上昇するなど、様々な特典が用意されています。中にはストーリーの進行上に大きく影響する者もいます。
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ただし、本作は後述しますが「限られた時間内で、合理的かつ効率の良い選択ルート」を発見するゲームです。親密度が次回ルートで引き継がれないため、神器使いを攻略するのに必要な親密度を得るためには、それこそ使える時間のほとんどを注ぎ込むことになります。筆者は10周ほどしましたが、いまだに同時に複数の子を攻略するに到っていません。無限ループできる特性を活かし、1ルートにつき1人攻略するのに留めることがベストだと感じました。
例えば、神器使いの1人でストーリーの核となるアントネーワを攻略するため、試行錯誤して正解を見つけるだけで4周費やしました。時間が限られているため、正解が分かっても手遅れになる前に選択しないと、その周では手が届かないのです。
■5.一度の周回では行動できる時間が限られている
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本作では目標とする黒核浄化だけでなく、真相に辿り着かなければ、トゥルーエンドを迎えることができません。そのために行動できる時間は限られており、バトル、巡回、建設、開発で消費されていきます。
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ゲーム内のルール
・9時~21時までの12時間が1日として計算され、12時間経過で翌日になります。
・プレイヤーが選択した1行動につき1時間を消費します。
・行動力は6分で1回復し、1回行動する度に固定20消費するため、1日に12回の行動ができます。
・行動力が240貯まると、行動力をアイテム化しておくことができます。最大15個までストックできます。
・7日後、神器使いの親密度と解放した地区・建設、開発は全てリセットされる
プレイヤーは1日12回の行動を7日間行い、合計84回の行動で、世界を救わなければなりません。
■6.詰め将棋のようなゴールから逆算して行動を決める思考力が問われる
時間を行動力を消費するバトル、巡回、建設、開発について説明します。
・全エリア解放と黒核の浄化のためのバトル
1番の目的は8つのエリア(開始時に1つが自動で浄化されるので実質7つ)を解放して黒核を浄化することです。この工程だけでも、バトルによるステージクリアと黒核浄化の条件達成に平均6~8行動費やすことになります。必然的に1日の半分以上の時間を消費するのです。さらに神器使いはバトルや巡回、建設、解放の度に体力を消耗し、0になると回復するまで編成できなくなるので注意が必要です。
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・真相探求とキャラクター攻略に不可欠な巡回
解放したエリアは巡回できるようになります。巡回することで黒核を浄化したり、神器使いの親密度を上げたり、真相に迫るイベントや神器使い専用イベントを発生させたりすることができます。専用イベントに関しては、発生条件を満たした上で、定められたエリアの巡回メンバーに対象キャラクターを編成する必要があります。「手帳」にはシナリオを進めるためのヒントがあるので、迷ったらチェックするようにしましょう。
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そして、巡回するためには、定められた巡回力の合計値を満たした神器使いが必要になります。例えば巡回力10必要であれば、最高3体まで編成できるので合計値が10以上になるようにしないといけません。神器使いはバトル以外でも、「巡回力」「建設力」「開発力」の3つの能力値が設定されているのです。
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・ストーリーの進行を左右する建設・開発
解放したエリアは建設することができるようになります。1エリアにつき、様々な施設を最大8つまで建設できるのですが、これがストーリー攻略の生命線と言っても過言ではありません。
とくに重要な施設は、幻力を高める「黒門対策局」、技術力を高める「研究所」、諜報力を高める「諜報機関」です。
エリアによっては幻力バリアを貼られており、神器使いがペナルティーを受けずに攻略するためには一定以上の幻力が必要になります。
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技術力が不足していると、そもそも目的の施設を建設することができません。
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諜報力はストーリーが進むと、明日発生するプレイヤーが痛手を被る事件を知ることが出来るようになります。ただし、それを未然に防ぐには諜報力が必要です。もちろん、重要度が高い案件ほど大量の諜報力を必要とし、とくに敵方にエリアを占拠されるのはなんとしても避けたいです。
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建設できる枠も消費できる時間も限られているので、目的に沿って最大効果が得られる建設をするべきです。施設はそれぞれ上位互換も用意されているので、例えば、技術力+5の「研究所」を3回建てるよりは、所有している神器使い1人につき技術+1する「公共図書館」など上位施設を1回で建てた方が効果的です。
そのためにおすすめしたいのが、「地下研究所」こちらは最初から少ない技術力で建設でき、次の建設で必要な技術力を25減少してくれます。次の建設が終わると自動で壊れるのでスペースを取ることもありません。これを活用することで、最小限の時間消費で目的とする建設を達成することができます。
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また、始めから空いている4枠とは違って、残りの4枠は開発することでしか増やせません。巡回と同じく、建設力と開発力に長けた神器使いが必要になってきます。神器使いが揃っていなければ、数字が不足すると思いますので、巡回力や建設力、開発力を+してくれる施設を建設しましょう。
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■7.仮説と検証を繰り返すことがクリアへの近道
本作は、1日目の目覚めから始まり、行動によるシナリオ分岐を得て、7日目に世界が崩壊し、スコアリングと報酬獲得の後でまた振り出しに戻るというのが一連の流れです。
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好きな神器使いを育てて強くし、全8エリアを開放して黒核を浄化し、真相に迫る。限られた7日間でこれを達成するのは至難の業。毎周発生するターニングポイントとなる事件を除いても、プレイヤーの選択によって防げたかもしれない悲しい結末が無数に出てきます。まず全エリアの解放だけでも何度も試行錯誤することになるでしょう。
その都度、「こうしておけば良かった」というヒントが赤字で出されるので、次回の周回で別の行動を取ることを試みる必要があります。かといって、合理的な選択肢だけが正解ルートに辿り着けるわけではなく、一つのことに時間を費やしすぎて今周は無理かと思ったら、一発逆転の流れが用意されていた展開もありました。ただ、その後の待ち受けていた強敵とのバトルに育成不足で敗北するというシビアさも…。
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それでも、一度クリアしたステージは「制圧」することによって戦闘を省略できますし、今周はもう取り返しが付かないと思えば、専用アイテム「黒の封書」を使うことでまた初日からやり直すことができます。
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バトルでは敵の攻撃スタイルを事前に教えてくれたり、ストーリーでは次のおすすめルートをガイドで教えてくれたり、親切設計です。
ここまでプレイヤーごとに攻略の設計図を描いて、謎解きに没頭できるソーシャルネットゲームは見たことがありません。色んなことを試しやすい環境になっているので、緻密な計算をして乗り越えた時の達成感をぜひ味わって頂きたいです。
※画面は開発中のものです。