渡辺信一郎総監督“普段は言わないが自信作”「キャロル&チューズデイ」発表会レポート | アニメ!アニメ!

渡辺信一郎総監督“普段は言わないが自信作”「キャロル&チューズデイ」発表会レポート

2月21日、TVアニメ『キャロル&チューズデイ』の制作発表会が行なわれ、キービジュアルや主要キャストを公開。キャストには島袋美由利、市ノ瀬加那、大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守の7人が発表された。

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『キャロル&チューズデイ』制作発表会
『キャロル&チューズデイ』制作発表会 全 6 枚 拡大写真
2月21日、TVアニメ『キャロル&チューズデイ』の制作発表会が行なわれ、キービジュアルや主要キャストを公開。キャストには島袋美由利、市ノ瀬加那、大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守の7人が発表された。

『キャロル&チューズデイ』はボンズ20周年、フライングドッグ10周年を記念して作られる完全オリジナルアニメ。
総監督は『カウボーイビバップ』『坂道のアポロン』の渡辺信一郎で、4月よりフジテレビ「+Ultra」枠にて2クールで放送される。キャロルとチューズデイという2人の少女が、ミュージシャンを目指す物語だ。


制作発表会では、本作の制作に携わる渡辺監督、ボンズ代表取締役・南雅彦、フライングドッグ代表取締役社長・佐々木史朗が登壇し、トークが行なわれた。
制作に至った経緯については、渡辺監督は「死にそうになった年寄りが、なんとか死に際にアニメを作りたいと」いう心境があったことをオブラートに包まず告白。南と佐々木も「死に花企画」と言い、力の入った企画だと伝えた。
それゆえかチャレンジ精神にも溢れていて、女の子を主人公に据えた作品は渡辺監督にとって初だという。

また、渡辺監督が音楽に造詣が深く、海外にも根強いファンを持っていることから「世界中に見てもらえる音楽アニメ」にすることが大前提だったと佐々木。
これを受け渡辺監督は「音楽アニメと言うと、音楽マニアとしての自分が見ても納得のいくものにしないといけない」と、手を出しづらかったと吐露。だが「制作の過程で、音楽好きの自分からOKが出まして、アニメ監督のほうの自分も作ることができた」と語った。

渡辺信一郎総監督
渡辺信一郎総監督
本作では、キャラクターボイスとシンガーボイスの“2人1役”が採用され、芝居と歌の双方に注力。
OP・ED曲や劇中曲は国内外から集まったミュージシャンたちが個々に制作しているなど、音楽アニメとしては最高峰レベルのこだわりが見られる。「掛け値なしに素晴らしい」という監督の言葉に、2人も力強く頷いた。

そして、キャストも登壇。キーボードを弾く少女・キャロル役の島袋美由利、アコースティックギターを弾く少女・チューズデイ役の市ノ瀬加那、音楽界の元敏腕マネージャー・ガス役の大塚明夫、AIプログラマー・ロディ役の入野自由、キャロルとチューズデイにとってライバル・アンジェラ役の上坂すみれ、有名音楽プロデューサー・タオ役の神谷浩史、人気のDJ・アーティガン役の宮野真守が拍手で迎えられ、一人ずつ挨拶。

続けてキャラクターの印象も語り、メインキャストの島袋は「自分にはないものをたくさん持っている子。でも演じるうえでは背伸びをしないように、自然体でいられたら」、市ノ瀬は「上品な印象があったけど、明るくて元気で音楽に対する熱は本物。演じるうえでも自分らしさを載せつつしっかりチューズデイでありたい」と決意を明かした。
また、キャラクターの気持ちに近づくべくキャラクターが好きな歌手の曲を聞いたり、好きな食べ物を意識して食べたりしていると伝えてくれた。

その後はキャロルとチューズデイのシンガーボイスを担当するナイ・ブリックス(キャロル)とセレイナ・アン(チューズデイ)によるOPテーマ歌唱も。
市ノ瀬は、アフレコ前に歌声を聞いたことで「芝居の向かうべき方向性がバッチリわかりました。刺激も受けています」と感謝を伝える一幕も見られた。

『キャロル&チューズデイ』制作発表会
島袋美由利、ナイ・ブリック、セレイナ・アン、市ノ瀬加那
最後に、渡辺監督が「普段あまりこういうことは言いませんが、自信作です」と言うと、登壇者が色めいて今後の制作に弾みをつけた。

《松本まゆげ》

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