小さい頃からマンガに囲まれて育ったという木村は、“天才”と称賛する漫画家・藤田和日郎と、その著作『うしおととら』『からくりサーカス』への思い入れを熱く語った。

マンガとの出会いについて、「家の中で物置になっているエリアがあったんですけど、子どもの頃、探検と称してそこを漁っていたら、段ボール箱いっぱいのマンガを発見したんです。どうやら親が昔読んでいたマンガだったようで、小さい頃はそれを読み漁ったりしていました(笑)」と明かした木村。
子役出身で、「子供の頃から電車に乗って事務所に通っていたり、家から遠い学校に通ったりしていた」だけに、移動時間の過ごし方を「やっぱり本を読むことが多かったですね」と振り返る。
また、好きなマンガには『うしおととら』(藤田和日郎)を挙げた木村だが、これは「マンガ好きの父親のおかげで、家に『週刊少年サンデー』『週刊少年ジャンプ』『週刊少年マガジン』が勢ぞろいしていた」ため、連載中に読んでいたのが理由とのこと。
初めて作品に触れた際は、藤田について「『天才』の一言に尽きる」と感じたそうで、その魅力を「まったく予見できないことが起きたり、最終的にはきっとこういうオチにいくんだろうけど、それをどう描いて持っていくのかまったくわからなかった」「本当にキャラクター一人ひとり生きているんだろうな、という感じがすごい」と熱弁する。
さらに、同じく藤田が手掛けた『からくりサーカス』も好きだそうで、その熱中ぶりを「最初、設定だけ聞いたときは“笑わせてないと死ぬ病気って一体何?”“この設定でどうやって物語を進めるんだよ!”と思っていたんです。でも、読んでいくとそうやって繋がるんだ!と目から鱗が落ちて、そのままラストまで一気読みでした」と説明。
見どころについては「一度は本気で戦い合った敵が再び登場したとき、その見え方がガラッと変わるのは印象的でした」と語り、「正義の味方になるとか都合のいい出方だけではなく、読者に媚びを売らない作者さんの意気込みもいいですよね。あくまでも敵として貫く姿勢がかっこいいですね」とも力を込めた。

木村が『うしおととら』と『からくりサーカス』により深く言及している「めちゃコミック独占有名人インタビュー 木村良平 前編」の全文は、「めちゃコミ」内の「めちゃマガ」にて公開中。後編も2月27日に掲載される予定だ。