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「消滅都市」愛美&中恵光城、ゲームとアニメでは演じるキャラに明確な違いが?【インタビュー】

2019年4月から放送スタートするTVアニメ『消滅都市』よりメインキャストに連載インタビュー。第3弾は、キキョウ役・愛美さんとユミコ(リサーチャー)役・中恵光城さんに、ゲームの収録を振り返りつつアニメについて語ってもらった。

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■中恵さんが覗いたユミコの心の機微


――そうしてアニメが決まりました。おふたりはアニメ化が発表されたイベント(※)に登壇していましたね。

(※)2018年5月27日に開催されたリアルイベント「PROJECT消滅都市発足発表会」

愛美
私は参加して間も無かったので、こんな大事な場に呼んでいただいて光栄だなと思いました。
朗読劇では、初めて他の方と生でやり取りをして、そこでアニメに向けての心構えが出来て良かったです。

アニメに向けて頑張ろうという気持ちも増しました。『消滅都市』のファンの方の熱を直に感じられたのも嬉しかったです。

中恵
ファンの方の歓声がすごかったんですよね! 『消滅都市』のファンの方って女性もけっこう多いイメージがあるんです。
それはキャラクターひとりひとりに人生があるのが大きいのかなって思っています。

私もリリース当初からプレイしていてそういうところに惹きつけられていたんですよ。アニメ化が発表されてめちゃくちゃうれしかったです!
どこのストーリーを描くんだろうって思いましたけど(笑)。

愛美
キャストみんなで「どこだ?」って言ってました(笑)。

中恵
いろいろと予想できて、展開が楽しみだなと思ったところでした。

――キャラクターとの向き合い方は変わりましたか?

中恵
リサーチャーはまず、名前をいただけたのが大きいですね。


――ゲームでは「研究者」役だった新垣樽助さんも言っていました。「エイジ」という名前がもらえた話を。

中恵
そうなんです! 新垣さんと私の役は、アニメになって名前がついたんです。
リサーチャーはリサーチャーとして人生があるのでそのように演じてきたつもりなんですが、「あぁ、ユミコさんなんだ」みたいな。

――人間らしさが。

中恵
そうそう! 変な話ですけど、私の中でひとつ落ち着いたところです。
あとは、ゲームの中ではサポートが主だったので、タクヤとユキの旅に対してどんなふうに接しているのかってあまりわからなかったんです。主にバーで会う人、電話してくる人みたいな。

アニメだと実際に会うシーンもありますし、過去の話もあるので、私の中で彼女の人生がもっと深くなりました。
それに、意外と戦える人なんだなとも。

――戦える?

中恵
肉弾戦が出来る人なんですよ。前線に行けるんだ! 情報屋だけじゃないんだ!ってうれしかったです(笑)。


――では、演じるうえでどんなところにこだわりましたか?

愛美
アニメでは日常のシーンがあるので「花が綺麗ね」と言うようなシーンもあるんですけど、このアニメでのキキョウの立ち位置ってクールな研究者なんですよ。
だから「あまり感情をのせなくていいです」と言われています。なので終始クールに。誰よりも落ち着いて状況を判断するという役どころを意識しました。

中恵
私はゲームと変わらずですが、あまり口に出さず「タクヤ」のひと言に集約させることが多いです。
ゲームのときも「タクヤ」の言い方を何パターンも録りながら、自分で練り直したりリテイクを受けたりしていたので……たぶん、タクヤのことがまだ好きなんだろうなっていうのはありますね! たぶん!(笑)

でも、ただ恋愛感情の好きじゃなくて、自分の中である程度けじめを付けたうえでの愛しさだとか、タクヤとユキという新しいタッグに対して、過去とは違う新しい接し方を心の中に秘めているんだろうな……というのを意識しながら演じました。

■みんなで盛り上がる賑やかなアフレコ現場


――アニメのキャラクター作りも聞いたところで、ご自身の役に共感するところも伺いたいです。

愛美
キキョウは、いろんな方の主張がぶつかり合う状況で「こうするのが全員にとってベスト」という方法を導き出すのがうまいんです。
そうせざるを得ないポジションというのもあるかもしれないですけど、客観的で、常に中立なんですよ。

――愛美さんもそういう考えができる。

愛美
私も、客観的に物事を見るタイプですね。平和主義じゃないですけれど、話し合いの場では色んな意見を集約して「じゃあこの方向性で行くとみんなの要望がうまく折りまぜられて良いね」と率先して考えます。


中恵
ユミコも、キキョウとはまた違う感じで頼もしいお姉さんタイプではあるんです。そこは私も似ているのかなと思います。
冷静に周りも自分の心も客観視できる人だなと思います。

――ということは、中恵さんも愛美さんも、周りを引っ張っていけるタイプですね。

愛美
確かに、ユミコもいざというとき引っ張ってくれるんですけど、(中恵さんも)アフレコ現場では先陣を切って会話を始めてくれます。

中恵
そんなことないよ!

愛美
いえいえ! 時事ネタとかを盛り込んで話してくれて盛り上がるみたいな。それに私が乗っかるっていう。場の空気をすごくなごませてくれます。

中恵
私は逆に愛美ちゃんにそれを感じていますよ。愛美ちゃんは笑顔がめちゃめちゃ素敵だから、それを見るだけでパッと明るくなるんです。
話しやすい雰囲気をアフレコ現場で作ってくれていたのかなって。私はめちゃめちゃ緊張してたんで(笑)。

愛美
うそ! ホントですか!?
そんなこというなら私も、この前のイベントでは他のキャストさんとお会いするのが初めてだったのでめちゃくちゃ緊張していたんですけど、中恵さんと朝井(彩加)さんがいてくれてとても安心しました。「話せる人がいた!」って。
その流れで、(花澤)香菜さんともすごく仲良く話せたんです。

中恵
確かにそうだったね! 座り位置が、「私、香菜さん、愛美ちゃん」ということが多かったから。

――そうだったんですね。

愛美
出番も同じくらいでしたもんね。

――そういったアフレコ現場などで、どんなお話をされているんですか?

中恵
動物のお話かな?

愛美
そうですね! 私、ヘビを飼っているんですけど、そのお話におふたりが食いついてくれるんです。

中恵
だって、なかなか飼うことないじゃないですか(笑)。どんなふうに飼っているのか気になって気になって。

愛美
香菜さんが動物番組を観るとき、爬虫類が出てくると愛美ちゃん思い出す!って言ってくれてました(笑)。うれしい~♪

中恵
私も思い出すよ!

愛美
やったー(笑)。あとは脱出ゲームの話をしますね。リアル脱出ゲーム。

中恵
私が好きなので「行こうか!」って。
香菜さんが声を担当された脱出ゲームもあるので、それに行ってみたり。

愛美
ふたりで遊んできて、花澤さんに「行ってきました!」って報告したよね(笑)。

中恵
あとは、ご飯のお話も!


――西村さんと新垣さんは、それで「お腹が減る」と言っていました。

中恵
そうなんです。時間がちょうど夕飯ドキなのでいけないですね(笑)。

――楽しそうです(笑)。

中恵
ユミコとギークとエイジはゲームの中で一緒の研究所にいることが多かったので、ドラマCDやイベントの朗読も3人のシーンが多かったんです。おふたりとも大先輩なんですが、すごくお世話になりました。


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《松本まゆげ》

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