「ドラゴンボール」堀川りょう×久川綾×古川登志夫、シリーズ愛と鶴ひろみさんへの思いは…【インタビュー】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「ドラゴンボール」堀川りょう×久川綾×古川登志夫、シリーズ愛と鶴ひろみさんへの思いは…【インタビュー】

12月14日全国公開の『ドラゴンボール超 ブロリー』より、ベジータ役・堀川りょうさん、ブルマ役・久川綾さん、ピッコロ役・古川登志夫さんによる“味方チーム座談会”を行った。

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「ドラゴンボール」堀川りょう×久川綾×古川登志夫、シリーズ愛と鶴ひろみさんへの思いは…【インタビュー】
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■演じるキャラや、鶴ひろみさんから役を引き継いだ想いは……



――ベジータに変化があったというお話がありましたが、本作では強敵を目の当たりにして仲間に共闘を申し込む流れもあります。かつてのプライドの高さでは難しかったのではないかと感じました。

『ドラゴンボール超 ブロリー』(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会
堀川
そうなんですよ、昔のベジータは自分のことしか考えていなかった。自分が強くなることが絶対という中で、人に対する思いやりは邪魔ですから。
それが戦いを通してどんどん悟空に感化されてくる。気が付いたら地球に帰化して、結婚もして、子どもまでいて、「嘘だ、ヒールじゃなかったの!?」と最初は思いましたね(笑)。

変化と言うよりは成長だと思っていて、自分も演じるにあたって気持ちが変わってきますし、嬉しくなります。
役者としてもやり甲斐のある台本を書いて頂いているので、非常にありがたいことだと思います。


――ピッコロも最初はヒールでしたけど、悟空ファミリーにとってはもう家族の一員のような存在になっていますよね。

古川
僕は基本的には声がハイトーンなので、ピッコロ役をきっかけに低い声を要求されるようになり、演技の幅が広がった意味でも非常に印象深いし、物語の中でも立ち位置がどんどん変化しているキャラクターなので演じていて本当に楽しい。
これだけ変化が激しいので、ひょっとしたら、そのうち激しい戦いが見られるかもしれないという期待もあります。

僕は演じてきたあらゆる作品のキャラクターの中で、一番好きなのがピッコロなんです。
フィギュアも1300体くらい持っていて、部屋中ピッコロで埋まっています。今回演じて「やっぱり好きなんだな~」と今さらながら思いましたね。


――久川さんは『ドラゴンボール超』からドラゴンボールファミリーに加わりましたが、皆さんとの顔合わせはどうでした?

久川
皆さんが本当に温かく迎えて下さったので、優しい気持ちに包まれてマイクの前に立つことができました。古川さんや堀川さんのように、お仕事でご一緒させて頂いたことのある方が多かったのも安心できました。

――鶴さんから引き継ぐうえでプレッシャーはありましたか?

久川
神聖なものだから絶対壊しちゃいけないというプレッシャーはありました。
でも、「じゃあモノマネしちゃうのか?」というのも役者として違うと思うんです。あくまで鶴さんが演じてきたブルマ像を壊しちゃいけない気持ちと、自分の色もちゃんと出さなきゃいけないというせめぎ合いですね。

だけど、鳥山先生がオーディションのテープを聴いてくれた中から、「ブルマの声はこの人にお願いします」と言ってくれたことで決まったと聞いた時、天国にいる鶴さんが「綾ちゃんやって」と言ってくださっているんだなと感じました。それをずっと支えにして演じたんです。

古川
誰からも文句の言いようがない決定ですよね。演者の皆もすぐに納得しましたよ。僕も「なるほどね」と頷きました。


■ドラゴンボールファミリーの際立つ仲の良さ! 毎回収録の後は皆で食事に行く



――これだけシリーズが長く続いていると、収録で独自のルールなどが出来上がったりしていますか?

堀川
アフレコ収録の後に、スタッフもキャストも含めて必ず皆で食事に行くんですよ。キャストはその後に仕事がない人や翌朝早くない人以外はほぼ全員が参加していました。マコさん(野沢雅子さん)もお酒をお飲みにならないんですけど、会食が大好きな方ですし、僕はお酒飲みなので会食にかこつけてよく行く。
それが本当に楽しくて、「よし!これからも良い仕事しようね!」とお互い誓って別れるんです。

スタッフの方が気を使ってくれているのか、毎回4時とか4時半に収録をセッティングしてくれて、その流れで食事会に行きやすいようにしてくれているんです。

古川
りょうちゃんはね、収録で皆が集まってあいさつしたすぐ後に、「今日はどこで食べるの?」と訊くんですよ。「食べに行くの?」じゃなくて「どこで食べるの?」なんですから(笑)。
出演しない回の時も「今日はりょうちゃん出てないな」と思っていたら、後からお店に合流するんですよ(笑)。
本当にドラゴンファミリーは良い雰囲気がありますよね。

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《乃木章》

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