自身4年ぶりの台湾公演は約4,500人を動員する熱狂的な歓迎ムードに包まれ、国境を超えて音楽という絆を感じる一夜となった。
ステージは「STARTING NOW!」のイントロにあわせて登場した、水樹の「始めようか!台湾!」の掛け声でスタート。可愛らしい振り付けの「Angel Blossom」「アノネ~まみむめ☆もがちょ~」を立て続けに披露し、一気に会場のテンションを上げていく。
観客からの声援に中国語で「帰ってきたよ台湾!前に来たのは4年前、みなさんに会えて嬉しいです!」と返した水樹は、「LIVE ISLAND+ WAVE13台湾、始まるよ!」と盛り上げたあと「You have a dream」を歌唱。
チャイナドレス風ワンピースにチェンジした「残光のガイア」ではイントロから歓喜の声が上がり、新曲「結界」のソロパフォーマンスではゲームアプリ『陰陽師本格幻想RPG』の世界を見事に表現してみせた。
MCでは衣装チェンジした水樹に、日本と同じく「回って~!」コールが発生。観客からは「可愛い!」と日本語でも声援が飛んでいた。
本ツアー恒例の“夏うたアコースティックコーナー”では、「粋恋」をバッグバンドのCherry Boys全員と披露。少しずつ季節が変わりつつあるこの時期にぴったりの、哀愁漂うアレンジで観客を酔わせた。
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自身も声優として出演する『魔法少女リリカルなのは』ゾーンでは、10月公開の劇場版最新作『魔法少女リリカルなのは Detonation』について「いよいよ(劇場版二部作の)完結編ということで、本当に熱い作品になっています」とトーク。
『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の主題歌「PHANTOM MINDS」、TVアニメ第1期のOPテーマ「innocent starter」を叙情的に歌い上げ、一旦ステージからフェードアウトした。
バックダンサーらのパフォーマンスを挟んだ再登場後は、「PARTY! PARTY!」「Gimmick Game」とダンサブルな楽曲を連投。新曲「Hungry Hungry」では、可愛くセクシーなパフォーマンスに会場のテンションもどんどん上がっていく。
ライブの折り返し部にあたるショートムービー明けには、「アオイイロ」のイントロに乗せて登場した水樹を観客がサプライズ演出で出迎え。全員がお手製の青い紙飛行機を持つあたたかいサプライズを受け、水樹も中国語で「幸せ~!私の宝物にします」と感謝の気持ちを伝えた。
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最新シングルから披露された「WHAT YOU WANT」では、国内ファイナル公演からさらに進化したサウンドに熱いコール&レスポンスが発生。そのまま「NEXT ARCADIA」「Justice to Believe」と立て続けに熱唱し、本編最後にはとびきりの笑顔で「FEARLESS HERO」を歌唱した。
日本と変わらない「奈々」コールに応えたアンコールでは、海外公演限定の真っ赤なTシャツ姿で登場。「Synchrogazer」ではアリーナを1周しながら拳を振り上げて観客を煽り、「Preserved Roses」ではT.M. Revolution 西川貴教のパートを観客が日本語で大合唱していく。
「宇宙初披露です!」という新曲「嘆きの華」は、歌謡メロディにしっくりと馴染む歌声で魅了し、アンコールラストの「POP MASTER」は笑顔のコール&レスポンスが広がった。
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そして観客のコールに応えたダブルアンコールでは、「水樹といえばあの曲。皆さんの魂の炎を私に向けて燃やしてください!」と煽っての「ETERNAL BLAZE」イントロで今日一番の大歓声が発生。最高潮のボルテージでステージを終え、最後は「また絶対帰ってくるよ!台湾!」と再会を誓って締めくくった。
水樹は翌9月30日、同会場にて行われた「KING SUPER LIVE 2018」にも出演。10月13日には、自身初となる上海での単独ライブを開催する予定だ。
「NANA MIZUKI LIVE ISLAND 2018+」in台湾 写真:上飯坂一