【レポート】『SAMURAI 7』から『ラストエグザイル-銀翼のファム-』まで…初出し資料も並ぶ「GONZO 25th展」 | アニメ!アニメ!

【レポート】『SAMURAI 7』から『ラストエグザイル-銀翼のファム-』まで…初出し資料も並ぶ「GONZO 25th展」

東京・有楽町マルイにて6月8日~7月8日の期間「GONZO 25th展」が開催中だ。本稿ではその展示内容をレポートを届ける。

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【レポート】『SAMURAI 7』から『ラストエグザイル-銀翼のファム-』まで…初出し資料も並ぶ「GONZO 25th展」
【レポート】『SAMURAI 7』から『ラストエグザイル-銀翼のファム-』まで…初出し資料も並ぶ「GONZO 25th展」 全 27 枚 拡大写真
1992年に設立され、1998年には世界初のフルデジタルOVA『青の6号』で一躍その名を知らしめたアニメーションスタジオ・GONZO。数多くの話題作や個性的なオリジナル作品を世に送り出してきたGONZOの設立25周年を記念して、東京・有楽町マルイにて6月8日~7月8日の期間「GONZO 25th展」が開催中だ。

25年間でGONZOが手がけた作品は、2018年放送予定の新作も含めて計76作品。本展示会では、その中から『SAMURAI 7』『巌窟王』『ロミオ×ジュリエット』『ラストエグザイル-銀翼のファム-』の4作品をピックアップして、原画や設定資料などの貴重な資料が多数展示されている。本稿ではその展示内容をレポートしたい。

■『SAMURAI 7』


最初の展示コーナーは、黒澤明の名作『七人の侍』をSFアニメとしてリメイクし2004年に放送された『SAMURAI 7』だ。
会場に入ると目に飛び込んでくるのが、今イベントのために描きおろされたパーティー正装姿に身を包んだサムライ達の等身大パネル。


そんな出迎えと共に楽しめるのが膨大な原画や設定資料の数々。各資料に目を通してみると、原作映画のテイストをSFとして再構築するために細かな部分まで作り込まれているのがよくわかる。



■『巌窟王』


続いての展示は、アレクサンドル・デュマの名作『モンテ・クリスト伯』を、幻想的な未来のパリを舞台としたSF作品として再構築した2004年放送作品『巌窟王』。


こちらでまず注目なのは、モンテ・クリスト伯爵/エドモン・ダンテスを演じた声優・中田譲治によるイベント案内のナレーション。渋く澄んだ声に加えて、シメはモンテ・クリスト伯爵の決めゼリフ「待て、しかして希望せよ」が流れ、ファンなら何度でも聴き続けたい仕上がりとなっている。

『巌窟王』はキャラクターの髪や衣装などをペイントではなくテクスチャーで飾り、フルデジタルならではの豪華絢爛な絵作りを用いていたのも大きな特徴。展示ではそんな華麗なビジュアルを楽しめるイラストパネルを多数展示。




さらにキャラクターの設定資料や、第1話と最終話の絵コンテも展示されていた。





最終話でキャラクターの衣装デザインを手がけた、アメリカの人気デザイナー・アナスイのデザイン画も展示されているので、これは要チェックだ。

■『ロミオ×ジュリエット』


3番目の展示はウィリアム・シェイクスピアの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』をベースに、他のシェイクスピア作品の登場人物やモチーフも盛り込み、浮遊大陸を舞台に一大ファンタジーへと仕立てた2007年放送作品『ロミオ×ジュリエット』。


こちらでは原画やキャラクター設定に加え、中世ファンタジー的な世界にリアリティを与える美術設定が数多く展示されている。




コーナーの最後では、今回描き下ろしのロミオとジュリエットの等身大パネルがファンを見送るように展示されていた。


■『ラストエグザイル-銀翼のファム-』


最後の展示となるのは、2003年放送の『LASTEXILE』の新シリーズとして2011年に制作されたスチームパンクSFアニメ『ラストエグザイル-銀翼のファム-』。
小型飛行機械・ヴァンシップや空中戦艦などが空を飛び交う独自の世界観が魅力の作品だけに、原画やカラーイラストと共に展示されている設定資料の数々も膨大。


主人公のファム、ジゼル、ミリアらの活き活きとした表情設定や細かな衣装設定、対立する国ごとの特徴が現れた軍服設定や、そして物語のもう一方の主役と言えるメカニック関係の設定を多数展示している。




他にもアニメ誌などを彩った版権イラスト類や、厳選された名シーンの原画もバリエーション豊富に揃っているので、見ているだけでファム達の冒険や可愛らしい仕草の数々を思い起こせるはずだ。




■GONZO最新作&グッズコーナー


『ラストエグザイル-銀翼のファム-』の展示の後は、現在放映中の最新作『宇宙戦艦ティラミス』『かくりよの宿飯』のコーナーが配置されていた。




『かくりよの宿飯』のパネルは声優陣のサイン入り。津場木葵役・東山奈央、大旦那役・小西克幸、銀次役・土岐隼一の3人の直筆サインが見られるため、ファンはチェックしておきたい。


会場の最後にはグッズ関係の販売コーナーが用意されており、今回のイベント用に描きおこされた新作イラスト類を使ったグッズや、懐かしいGONZO作品のお蔵出しアイテムも多数用意されている。




さらにマルイのエポスカードを使って税込3,000円以上の買い物をした場合、各作品のキャストサイン色紙やキャンバスアート、イベントオリジナル入場特典のポストカード(6月21日までと6月22日~7月8日では絵柄が変わる)などがあたる抽選会に参加でき、さらに、複製原画シート(全6種)をランダムで1枚貰える。

ポストカード(前期デザイン)

ポストカード(後期デザイン)24

複製原画シート


入場料金は一般800円(エポスカード利用で500円)・高校生以下500円。
そして『SAMURAI 7』&『ロミオ×ジュリエット』か、『巌窟王』&『ラストエグザイル-銀翼のファム-』のクリアファイル2枚セットがもらえる入場プランも用意されている。こちらは一般1,500円(エポスカード利用で1,200円)・高校生以下1,200円となっている。

クリアファイル4種

ここ20年ほどの間にアニメファンになった人なら、誰もがその時代のGONZO作品に触れたことがあるはず。その魅力が何だったのかを確かめたい人は、ぜひ「GONZO 25th展」へ足を運んでみてほしい。


【GONZO 25th展 開催概要】
会場:有楽町マルイ 8階 (東京都千代田区有楽町2-7-1)
会期:2018年6月8日(金)~7月8日(日)
時間:11:00~21:00(日・祝は10:30~20:30)
※入場は閉店の30分前まで。

・入 場 料
一般:800円(税込)※エポスカードの利用で500円(税込)
高校生以下:500円(税込)
クリアファイル2枚付 1,500円(税込)※エポスカードの利用で1,200円(税込)
クリアファイル2枚付高校生以下 1,200円(税込)

■「GONZO25th展」特設ページ
https://www.0101.co.jp/403/info/index.html?contents_id=6067
■GONZO公式Twitter
https://twitter.com/gonzo_anime

■GONZO公式HP
http://www.gonzo.co.jp/
■GONZO通販
https://gonzo-style.ecq.sc/


(C)2004 黒澤明/橋本忍/小国英雄/NEP・GONZO
(C)2004 Mahiro Maeda・GONZO/KADOKAWA
(C)2007 GONZO・CBC・SPJSAT
(C)2011 GONZO/ファムパートナーズ
(C)2018 友麻碧・Laruha/KADOKAWA/「かくりよの宿飯」製作委員会
(C)宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会
(C)GONZO K.K. All Rights Reserved.

《斉藤直樹》

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