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第6回ではこれまで同様、日本放送アナウンサーの吉田尚記と女優・タレントの結が司会を担当。コメンテーターとして元「アニメ!アニメ!」編集長でジャーナリストの数土直志と「Anime Now!」編集長のリチャード・アイゼンバイス、そして「月刊ニュータイプ」編集長の角清人が初参加した。
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最初に上映されたのはおやつカンパニーや明治チューインガムなど、実在するお菓子メーカーから2期応援コメントが送られていた『だがしかし2』を筆頭に、『たくのみ』『ラーメン大好き小泉さん』と、“食”にまつわる3作品のPV。
『だがしかし2』と『ラーメン大好き小泉さん』については両方とも主演が牛丼チェーン吉野家とのコラボや肉好きなどで有名な竹達彩奈ということで、吉田から竹達が声優界の彦摩呂のポジションを確立し始めたという話があった。また、『だがしかし2』を日本の駄菓子のない海外からの視点で語ったリチャードは、この作品は懐かしさではなく新しい発見ばかりだと魅力を示した。
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ゲスト枠のトップバッターとなったのは、『三ツ星カラーズ』から結衣役の高田憂希、宣伝担当の村松哲哉、制作担当の南原充宏の3名。高田は上野が舞台となる作品にちなんでかパンダの被り物となっており、会場の関係者たちの前でお馴染みとなっている自己紹介を披露した。
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本作は「月刊コミック電撃大王」連載のカツヲによる漫画を原作としたアニメで、上野のとある公園で活動する3人の小学生の女の子“カラーズ”を中心に描かれる物語。最新PVの上映後にあらすじやキャラクター紹介を行ったほか、覚えて帰って欲しい3つのポイントとして「小学生に癒される」「上野に行きたくなる、ロケやイベントを実施」「主題歌も物語の一部。物語の前後の朝、夜をイメージ」と解説していった。
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結衣たち3人の服装にはこだわりがあるようで、なんと合わせて100着以上も設定があり、毎回変わるという。また、台東区フィルム・コミッションの協力で上野の街並みを作中で再現しているほか、応援番組『天才!カラーズTV』が放送中だとアピール。声優陣が歌う主題歌については作品の一部としているそうで、オープニングが朝、アニメ本編が昼、エンディングが夜というコンセプト。この全てでカラーズの1日をイメージしている。
続いて『アイドリッシュセブン』、続『刀剣乱舞-花丸-』、映画『文豪ストレイドッグスDEAD APPLE(デッドアップル)』、『七つの大罪 戒めの復活』、『Fate/EXTRA Last Encore』『剣王朝』、『刀使ノ巫女』のPVを上映していった。
ここで2回目のプレゼンターとして『刻刻』から佑河樹里役・安済知佳とプロデューサーの木村誠が訪れた。
本作は、堀尾省太の同題マンガを原作に『虐殺器官』のジェノスタジオが制作するTVアニメ。吉田は原作からチェックしているそうで、期待している様子がうかがえた。
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PVの上映後は作品の見どころを解説していくことに。本作は時間が止まった世界"止界"という独特の設定があるため、町の喧騒やセミの鳴き声など"環境音"が止まってしまうことがある。そこで音楽を手がけた未知瑠に音楽面で緩急を表現してもらったそうだ。
また特に熱く語られたのが、ダメ人間たちの異能力バトル。原作ファンの吉田が語るところによると、登場する男性キャラクターたちは総じて器が小さいそうだが、なんと樹里の父・佑河貴文については『機動戦士ガンダムF91』シーブック・アノー役の辻谷耕史が演じている。また、樹里と瀬戸麻沙美の演じる間島翔子との対比にも注目のようだ。
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『博多豚骨ラーメンズ』『BEATLESS ビートレス』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『ゆるキャン△』『まめねこ』『働くお兄さん!』6作品のPVを続いて上映したところで、3回目のゲストとして『キリングバイツ』より黒須礼央プロデューサーが登場した。本作は「月刊ヒーローズ」連載の獣人バトル作品で、“獣人”というキーワードの影響か、ニコニコ生放送では人気の『けものフレンズ』関連のコメントが溢れることに。
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もちろん『けものフレンズ』は一切関係なく、殺伐とした雰囲気の作品となっている。声優陣の熱演が見どころになっているそうで、宇崎瞳を演じる雨宮天については獣人時と人間時とで3パターンほどの演技を見せてくれるようだ。
さらなる見どころである諏訪部順一による熱いナレーションの音源を聴くことになると、吉田は『北斗の拳』の千葉繁を例に挙げた。黒須によると深夜に格闘技を観る感覚を目指しているという。
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続いて、恋愛や百合などドキドキな展開が描かれる『恋は雨上がりのように』『からかい上手の高木さん』『citrus』に加え、過去に人気を博した作品の新シリーズである『カードキャプターさくら クリアカード編』『バジリスク ~桜花忍法帖~』『覇穹 封神演義』の6作品のPVを上映した。
結が『カードキャプターさくら』『封神演義』を興奮した様子で語って会場に笑いを巻き起こしたところで、次は『宇宙よりも遠い場所』『りゅうおうのおしごと』『弱虫ペダル GLORY LINE』のPVをイッキ見。その後、4回目のゲストとして『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』より監督の芦名みのるが登場し、ゼットンを思わせる姿でプレゼンテーションを行った。
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芦名は前回のプレゼンで打ち出した「尺が短いから見やすい」「フラッシュアニメだけど意外と動く」「それなりに面白い」などが評価されたと自前の資料を用いつつ述べた。これによって会場が一気に笑いに包まれると、制作の苦労についても語っていった。
2期には新キャラクターも登場するそうだが、なんと尺が5分から3分30秒に縮んでしまったという。前回も5分と言う時間に伏線などを詰め込むのに苦労したが、今回はショートアニメの限界に挑んでいるとのこと。また、先日引退を発表した遠藤ゆりかに関しては、ウィンダム役として続投している。
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そんな本作の最新PVを公開したところで芦名が退場。イベント終盤へと移り、伊藤潤二『コレクション』、『ポプテピピック』、『学園ベビーシッターズ』、『サンリオ男子』、『ダメプリ ANIME CARAVAN』、『劇場版ときめきレストラン MIRACLE6』、『銀の墓守りII』、『一人之下 the outcast』、『スピリットパクト』、『メルヘン・メドヘン』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の13作品のPVを一挙に紹介。
最後のゲストは『gdメン(ぐだメン) gdgd men's party』より、ヨミ役・山本和臣とプロデューサーの福原和晃。本作は『gdgd妖精s(ぐだぐだふぇありーず)』の姉弟作品的であり、3人の男の子たちのgdgdな様子を楽しめる。
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アフレコは声優陣に一任される部分が多く、本編では4コマ漫画の最後のコマだけをアドリブであてるという大喜利のコーナーも。それを実際に見せてもらう一幕では、山本自身も初見ながら自撮り女子の4コマでキッチリ笑いをとる巧みなアドリブを見せた。
そしてラスト3作品である『グランクレスト戦記』、『オーバーロードII』、『ハクメイとミコチ』の上映を終えたところで、3時間にもわたった本イベントは幕を下ろした。
なお、次回の開催は2018年3月末を予定。春からはどのような作品が賑わせてくれるのか期待が高まるところだが、まずは今回紹介された1月からの新番組を楽しみにしたい。
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