アニメ業界に特化した仮想通貨「オタクコイン」 Tokyo Otaku Modeが発行検討
和製ポップカルチャーグッズの海外販売を行うTokyo Otaku Modeが、アニメ業界に特化した仮想通貨「オタクコイン」の発行を検討していることが分かった。まずは「オタクコイン準備委員会」を設置し、ファンがアニメ制作に直接参加できる仕組みなどを構築する方針だ。
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「オタクコイン」はアニメ・マンガ・ゲームなど、いわゆるオタク系コンテンツ業界で利用可能な共通通貨を目指して発行される。アニメ作品への直接的な支援や、アニメイベントへの参加費用、物販での支払いなど、多種多様な支払いに用いられることを想定している。
さらにアニメ制作会社などに資金提供を行う「アニメ製作委員会2.0」の構築も目標に掲げる。これによって従来の製作委員会方式やクラウドファンディングとも異なる、新たな支援の仕組みが誕生することになる。ファンがクリエイターを支援するためのハードルが低くなれば、これまで以上にバラエティ豊かな作品が生み出されるだろう。
そのほか、ファン活動がより楽しくなるようなエンターテイメントも提供する予定だ。たとえば著名なクリエイターがコインのデザインを担当したり、アーティストに決済音やテーマ曲を作曲したりと、これまでの仮想通貨にはなかった楽しさを付与していく。
まずはICOに先駆けて「オタクコイン準備委員会」を設置し、業界専門家や企業、ユーザーからの幅広い意見を取り入れる。アドバイザーには『この世界の片隅に』のプロデュースを手がけたジェンコ代表の真木太郎と、「アニメ!アニメ!」元編集長の数土直志が就任。業界の発展に寄与するビジョンや仕組みを、実態に即したかたちで構築していく。パートナーにはICOコンサルティング事業を手がけるAnyPay株式会社を迎えた。
ICOの時期は2018年の春から夏を目指している。現時点では実施に向けての検討を行っている段階だが、実現すればアニメ業界に新たな風を巻き起こすことになりそうだ。
[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]
《高橋克則》
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