東映アニメーションがサウジアラビアと共同制作 第1弾「キコリと宝物」両国でTV放送
東映アニメーションはサウジアラビアのマンガプロダクションズとの共同制作を11月16日に発表した。第1弾は20分のアニメ『キコリと宝物』となり、日本とサウジアラビアの両国でテレビ放送を予定している。
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共同製作の第1弾『キコリと宝物』はサウジアラビアに伝わる民話を題材としており、誰でも楽しめるファミリー向けの内容となっている。すでに作品は完成済みで、日本語版とアラビア語版が制作された。
今後はサウジアラビアの民話シリーズ13巻や90分の映画を制作する方針である。アラブ・イスラーム諸国をはじめとする世界各国の子供やアニメファンに、映像コンテンツを通じてアラブの伝統や文化を紹介していく。
マンガプロダクションズはサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が設立したミスク財団の子会社であり、コンテンツ分野の育成・制作・販売を行っている。同プロダクションズ会長で、ミスク財団の事務局長のバドル・アルアサーケルは「マンガプロダクションズを通じて質の高いアニメやゲームを制作し、サウジアラビアのコンテンツ産業を育成して世界へ発信していきたい。ミスク財団は未来ある若者に活躍の場を提供すべく様々な事業を展開しています。今後も若者の育成に貢献する事業を展開していきます」と東映アニメーションとの共同制作についてコメントを発表した。
CEOのイサム・ブカーリも「サウジアラビアではプレプロダクションやデザインなどのコンテンツを準備し、日本で実際に制作を行うというコラボレーションにより、世界各国の皆様に楽しんでいただける作品を作っていきます。今後もマンガプロダクションズは様々なアニメ制作会社とのコラボレーションも視野に入れ、世界をターゲットとした活動をしていきます」と意気込みを語った。
東映アニメーションの常務取締役の清水慎治は「アニメ製作をマンガプロダクションズと共同制作できて大変光栄です。お互いの文化を尊重しながら、サウジアラビアと日本の真の文化交流になるよう良質な作品を作っていきたい」と期待のコメントを寄せた。
中東は宗教の戒律があるため、他国のコンテンツが参入するためのハードルが高いと言われている。東映アニメーションはアラブ・イスラーム圏に向けた作品を手がけることでその障壁を取り払い、新たなビジネスの機会の創出を目指す。
[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]
《高橋克則》
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