今期TVアニメは、僧侶との恋を描いた『僧侶と交わる色欲の夜に…』やタイトルからインパクト大な『エロマンガ先生』など、個性的なアニメが多い。そんな中でも、穀物を擬人化し、アイドルとして戦わせるという『ラブ米 -WE LOVE RICE-』は、良い意味で“頭のおかしいアニメ”として人気を得ている。
実在するお米の銘柄をそのままキャラクターにした「ひのひかり」「ささにしき」「ひとめぼれ」等の面々が主要キャラとなって活躍し、“米”を感じさせるおやじギャグやセリフが飛び交うアニメなんて、誰が想像しただろうか。さらに、ライバルであるパンサイド“イーストキング”は「アン」「ショック」「カリー」とアンパンが大活躍する某幼児アニメを思わせるメンバー。こんな内容でありながら、なんと農林水産省ともタイアップしている。
しかし本作品によると、米の需要が減り、主人公たちが通う「穀立稲穂学園」は廃校寸前なのだという。これは大変だ。ぜひとも応援しなければ……っ！！ ということで、今回はお米料理を作っていく。
■まずはEDから1品。第3話EDの「ライスピザ」を作ってみた。
まずは、ごはん、片栗粉、海苔の佃煮を混ぜ合わる。
ごま油を引いたフライパンで、焦げ目がつくまで焼く。
一旦ごはんをお皿に取り出し、フライパンにピザ用チーズを入れてごはんを戻す。
チーズがこんがりしたら、お皿にひっくり返す。これで土台は完成。
マヨネーズを塗り、水菜、プチトマト、温泉卵を乗せれば出来上がり！
味付けは至ってシンプルだが、こんがりした海苔の佃煮とチーズの香ばしさで、意外としっかりとした味。温泉卵を絡めるとより濃厚になり、絶品。余ったご飯で作れるので、経済的なのも嬉しい。
■続いて、オリジナル！「抹茶のライスプディング」
食事だけでなく、デザートにもお米を！ということで、「抹茶のライスプディング」も作ってみようと思う。
まずは鍋にごはん軽く1杯分、牛乳80cc、砂糖大さじ1,5、はちみつ大さじ1、塩を入れ、弱火でじっくりと煮込む。
最初は液状だが、だんだんとろみが出てくる。
とろみがついたら、抹茶、牛乳50cc、卵黄を加え、再びとろみがつくまで煮込む。
焦げやすいので、焦げないように注意する。とろっとろになったら完成。
器に盛りつけて冷蔵庫で冷やし、粉砂糖をふりかけたら完成！
ねっとりとした食感で、抹茶風味の練乳を思わせる味わい。美味しい……！ ごはんの食感が気になる人は、ペーストにしたおかゆ（水分少なめ）を使用するとなめらかな仕上がりになる。
料理としてもデザートとしても活躍する、お米。お米は万能食材なのだ。つまり、ひのひかりたちの所属するグループ“ラブライス”も、イーストキングに打ち勝ち真のハーベスターになれる可能性を大いに秘めている。ここは日本人として、ぜひとも彼らに勝利し、穀立稲穂学園を、そしてお米界隈を活性化させてほしい。
【月乃雫】
アニメ、料理ライター 兼 料理研究家。「ダ・ヴィンチニュース」やこの「アニメ！アニメ！」、企業の会報誌などで原稿を書いたり料理をしたりしています。
