「正解するカド」ナレーション・上川隆也インタビュー 見る者を引きつけ離さない骨太な物語が魅力
2017年4月7日より放送される『正解するカド』。冒頭ナレーションは上川隆也が担当する。その上川に本作がどのような作品なのか、話を窺った。
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上川
これまで『シドニアの騎士』や『亜人』など3DCGで描かれたTVアニメを見てきましたが、セル画時代のアニメをリアルタイムで見ていた者からすると、3DCGでここまで緻密な表現ができるのかと、驚きを隠せないです。3DCGアニメは技術の高みがどこにあるのかが青天井で、色々な進化を感じながら見続けていきたいジャンルのひとつです。
──東映アニメーションは創立60周年を迎えました。上川さんが子供の頃に見た作品や、思い出に残っている作品があれば教えてください。
上川
僕が劇場ではじめて見たアニメ映画は『空飛ぶゆうれい船』で、ドクロ船長の笑い声がとてつもなく恐ろしかった記憶があります。確か幼稚園に入った頃、もしくはその直前くらいの年齢でした。大人になってから見返してもなかなかハードなSFなんです。それを1969年に作っていたことに驚きで。ほかにも『どうぶつ宝島』などたくさん見てきました。
──「怖い」と感じたけれど、その後もたくさん見続けて、今もアニメを好きでいるのが興味深いです。
上川
怖かったけれど、まだ小さかったのでストーリー全体を把握するとかはできなくて、ある断片が怖かったんです。それが拒絶すべきトラウマだったらアニメを見なくなっていたと思うんですけど(笑)、きっとどこか楽しんでいたのだと思います。アニメは楽しいと芽吹かせてくれたのがきっと『空飛ぶゆうれい船』なんでしょう。
──大人になってから、今はアニメをどのような視点で見ていますか? テーマ性などを重視されている感じでしょうか。
上川
そうでもないです。ご質問をいただいて初めて考えていることが殆どです、それは自分の中で再確認しているだけ。本来僕の中では、アニメーションの面白さってやっぱり絵が動くこと。人が絵を動かしていることへの驚きが大きい。初見の作品は物語がどうなっていくかは最初に見ただけではわからないですが、オープニングのアニメーションが見事に動いていたら嬉しくなる。そういうきっかけで「あ、これ面白そう」と見続けることも多いです。
──ちなみにですが、アニメって毎クールたくさん作られているので、どれを見るかどんな風にチェックしているのかも、ぜひ知りたいです。
上川
定期購読しているアニメ誌があるので、クールの終わりには次のクールのラインナップ紹介をチェックして、放送が始まったら第1話を見て……という感じで、きっとアニメファンのみなさんとやっていることは同じです。
──ありがとうございます。では、最後にあらためて本作の注目ポイントをお願いします。
上川
緻密にして、壮大なストーリーが展開されていきます。その中で、二転三転していくストーリーに引き込まれていくことは間違いありません。 村田総監督をはじめ本作が用意する、優しいながらも驚きのある展開や演出にご期待のうえ、ぜひ御覧ください。
《川俣綾加》
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