現役アニメプロデューサーが“制作進行の肝”を伝授 講師にボンズ・南雅彦氏ら
10月31日、一般社団法人日本動画協会 人材育成委員会主催の「アニメ制作新人研修」が市ヶ谷にあるDNPプラザにて開催された。アニメ制作スタジオの新人制作進行を対象に、仕事のノウハウやキャリアアップに大切なことをレクチャーする研修会だ。
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講師は現役アニメプロデューサーが務め、株式会社トリガー取締役・アニメーションプロデューサー 舛本和也氏、株式会社サンライズ執行役員 河口佳高氏、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社・アニメ事業部プロデューサー 松田章男氏、株式会社ボンズ代表取締役 南雅彦氏が登壇した。
多数のアニメプロダクションから新人スタッフが合計72名集まり、登壇者4名の3講演に耳を傾けた。参加者の半数が制作進行として働きはじめて一年未満ということもあり、参加者の多くが20代前半のメンバーというフレッシュな参加者の構成となった。
講義1コマ目は「基本講座:制作進行の仕事とは?」と題し、トリガーの舛本氏が制作にまつわる広範囲な業務内容をカバーする講演を行った。講義のはじめに、舛本氏が参加者へ「現状困っていること」を確認すると、「クリエイターとのコミュニケーションが難しい」「ベテランの作画スタッフとの力関係に悩んでいる」などの意見が飛び出した。
続いて、「応用講座(1):脚本と絵コンテの重要性」というテーマで、サンライズの河口氏が講義を行った。河口氏は実例として『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『プラネテス』などの作品を例に、脚本がいかに出来上がったかを当時のエピーソードを絡めて語った。また、富野由悠季監督の「TVドラマや映画は音を消してみてみろ」というコメントを引用し、参加者にわかりやすく絵コンテの勉強方法を明かした。
さらに「応用講座(2):メーカーとプロダクションの関係」では、ワーナー ブラザース ジャパンの松田氏とボンズの南氏が対談形式で仕事術をレクチャーしていった。『モブサイコ100』を例に企画開発から打ち合わせ、実制作、パッケージ制作まで、ワーナーサイドとボンズサイドがどのようにやり取りをすすめ、作品が出来上がったのかを語った。講義の中では、予算組の裏側やシナリオ打ち合わせの様子、声優の選定、映像表現チェック、アニメーションプロデューサーとの実際のやりとりなど、あまり公の場で語られない情報も伝えられた。
日本動画協会では、今後も同様の人材育成関連のイベントを開催予定だ。アニメ業界で働くことに興味がある方は、これからのイベントをチェックしておきたい。
《animeanime》
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