「デジモンアドベンチャー」はなぜ人を魅了するのか…彼らからの”告白”を直撃世代はどの様に受け取ったのか
『デジモンアドベンチャー tri. 第3章「告白」』が、いよいよ2016年9月24日(土)に2週間限定上映が開始される。折り返しとなる第3章上映前に、直撃世代である編集部とライターで座談会を行った。
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―第1章の感動と懐かしさがあってからの第2章って、結構ハードルが高かかったのではないでしょうか。
住谷:
やっぱり、第1章はシリーズファンをまずしっかりと掴むための作品だったんですよ。第2章からは『tri.』としての物語が動き出した感じはありましたよね。
栗本:
第2章は子どもたちの成長が大きかったですよね。そこを受け入れられるかどうかで意見が分かれてくる。
―受け入れられましたか?
栗本:
僕はまぁ、割とそんな感じかなって。ミミというキャラがいるんですけど、彼女の成長の方向に賛否がありそうだなって思いました。
住谷:
ミミって、悪く言えば自己中心的に描かれることが多いキャラなんです。今までは基本的に選ばれし子どもたちやパートナーデジモンとのやりとりしかなかったし、皆彼女の良いところをちゃんと知ってるから、そこが大きな問題になることってあまりなかったんですよね。でも、ミミを一般的な日本の高校のいち教室に置いた時、やっぱりこういうトラブルはあるよなぁと。そこにスポットを当てたのは面白かったですね。
半蔵門:
デジモンなのに学校の話があるのは新鮮でしたね。特に初代は基本デジタルワールドにいましたから。
―その他のキャラの変化についてはどうですか?
住谷:
僕はやっぱり太一が気になりました。太一って初代の時は皆をグイグイ引っ張るリーダー格だったんですけど、『tri.』だと成長して視野が広がったからこその迷いが生まれて。そこに人間味を感じましたね。
栗本:
ヤマトは厳しいこと言ってますが、「分かるわー太一、俺はお前の味方だからな」って思いながら見てました。
半蔵門:
逆に、太一がいたポジションにヤマトがいたりして。
住谷:
第1章はそういう意味で、太一の成長を感じた作品でもありましたね。
半蔵門:
その他だと、タケルはなんというか……チャラくなったよね(笑)。
一同:
(笑)
ー女の子にまつわるシーンが多かったですよね。そういった男女間の人間関係はどうですか?
住谷:
太一とヤマトと空って三角関係じゃないですか。でも、最終的に空はヤマトと結婚するんですよ(※)。そこに至るまでの空白の期間が『tri.』では描かれるんじゃないかと思っています。第1章でもお好み焼きを焼きながら女子会をするみたいなシーンがあって、ミミが「どっちにするの?」って問いかけたりとか。太一の試合とヤマトのライブが被っちゃってやきもきするシーンもありましたよね。
※『デジモンアドベンチャー02』の最終話では大人になり、家族を持った選ばれし子どもたちの姿が描かれた。
住谷:
空は太一とくっつくと予想していたファンも多いと思うので、ヤマトと結婚することになった経緯というか、そのきっかけが明らかにされると嬉しいですよね。個人的には、太一は『tri.』からの新キャラである望月芽心とくっつく気がしています(笑)。
栗本:
『02』のメンバーって今何をしてるんですかね。
―少し出て来たんでしたっけ。
栗本:
第1章の冒頭に彼ららしきシルエットが登場していますね。後は、第2章にデジモンカイザーがパッと出て来ただけ。
住谷:
これからどうなるか気になりますよね。カイザーについては皆を究極進化させるためにわざと悪役を演じている説とか、過去のデータが暴走している説とか色んな考察があったり……。
■第3章「告白」はどうなる!? それぞれの予想と期待
―それでは、話を第3章に移しましょう。キービジュアルを見てどうですか?
住谷:
パタモンは究極体に進化しないっぽいですよね。
栗本:
そう噂されてますよね。感染してるとかPVで言ってたし、またデジタマに戻るんじゃないかな……。
―キービジュアルと本編の関係はどういう印象ですか?
半蔵門:
その章でピックアップされるキャラクターと、そのパートナーデジモンの究極体って感じでしたよね。
住谷:
後はクライマックスのバトル相手が描かれてますね。
栗本:
PVを見る感じ、デジタルワールドにも行くっぽいですよね。異変が起こってるってレオモンが言ってましたし、向こうへ行く展開になるのかな。
半蔵門:
タイトルの「告白」も気になりますよね。何を告白するんだろう。
住谷:
パタモンが感染してるって言うのが告白だと思ってたんですけど、新しいPVでテントモンまで怪しくなってきましたからね。ここにきて分からなくなった……。
栗本:
個人的にはテントモンがいなくなるっていうイメージがないんですよね。光子郎がダメになってしまう(笑)。
―テントモンにも要注目ということですね。折り返しにもなる3章、何か大きな動きがありそうです。
住谷:
前半のクライマックスだと言われていますからね。
―ウイルスに感染すると反転しちゃうみたいなことってあるんですか?
栗本:
スカルグレイモンへ進化しちゃうようなパターンを除いて、暴走とかはあまりなかったですよね。そもそもデジモンの分類にウイルス種っていうのが居る世界ですから。
住谷:
そもそも、パタモンがどうやって感染するかですよね。
栗本:
見ている感じだと、急に感染してしまうパターンみたいですね。そこにアルファモンが現れる、みたいな。
住谷:
ハックモンも本編中にたびたび登場していますし、感染とロイヤルナイツの関係も気になるところです。
【参照記事】
「デジモンアドベンチャー tri.」謎の新キャラ・ハックモンのビジュアル公開 演じる武内駿輔のコメントも
―最後に、これからの「デジモンアドベンチャーtri.」について。
栗本:
『tri.』が発表されてから第1章が公開されるまで、『02』について一切触れられてこなかったので、個人的には「もしかして『02』が存在しないことになってるのかな」と思っていたんですが、第1章・第2章と来て、どうやらそうでもないらしい、と。妙に伏線が多い。そのうちの何かが3章で明かされると思うので、非常に楽しみですね。とりあえずテントモン、生きて!
半蔵門:
3章でどういう風に冒険が始まるのか、それとも始まらないのか。そういう部分も含めて気になります。
住谷:
『デジモンアドベンチャー』っていう完結した物語が動き出して、成長したキャラについての発見はもちろん、過去作についても『tri.』を見たからこその気付きもあったりして。これからも新しい発見があるのではないかとワクワクしています。
―本日はありがとうございました!
《キャプテン住谷》
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