山本幸治氏が新アニメスタジオ「ジェノスタジオ」設立 『虐殺器官』を制作、中国の絵梦との協業も予定
アニメプロデュースの株式ツインエンジンは、株式会社ジェノスタジオを11月中に設立すると発表した。ツインエンジンが全額出資したアニメーション制作スタジオになる。
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ジェノスタジオ代表取締役には、ツインエンジンの代表取締役も務めるプロデューサー山本幸治氏が、制作担当取締役に米内則智氏が、管理担当取締役に宇田英男氏が就任する。会社は現在、登記中で11月中に登記が完了する見込みだ。
山本幸治氏は、フジテレビ出身でフジテレビの深夜アニメ枠で知られる「ノイタミナ」のプロデューサーを長年務めてきた。
2014年に独立し、ツインエンジンを設立。ツインエンジンはアニメーションの企画・製作を目的とし、山本氏のほか取締役に元タツノコプロ代表取締役の田中修一郎氏が名前を連ねる。またパートナー企業としてフジテレビジョンのほか、サイエンスSARU、スタジオコロリド、ウィットスタジオを挙げている。現在はノイタミナの映画企画である「ノイタミナムービー」などのプロデュースに携わっている。
一方、ジェノスタジオの設立は、「ノイタミナムービー」企画のひとつで現在、制作が中止している劇場アニメ『虐殺器官』の制作を引き継ぐことがきっかけになっている。『虐殺器官』は2015年11月13日の劇場公開を予定していたが、アニメーション制作を担当するマングローブが9月末に経営破綻し、制作中止、そして公開延期となっていた。ジェノスタジオはこの制作を替わって担当する。監督をはじめとする制作スタッフの多くは当初のままとなる予定だ。本作のチーフプロデューサーを務める山本幸治氏が、制作体制を引き受けたかたちだ。
また米内則智氏はボンズ出身でアニメ制作会社Lay-duceの代表取締役を務める。現在、『Classroom Crisis』のアニメーション制作をしている。宇田英男氏はスタジオコロリド代表取締役、2015年夏には新井陽次郎監督の『台風のノルダ』を公開している。
ジェノスタジオは、業界に経験が深い二人の力を借りることで、制作を進めることになりそうだ。
ただし、スタジオの事業は『虐殺器官』の制作以外にも広がりそうだ。ツインエンジンによれば、今後、絵梦株式会社と協業するという。タイトルなどは未定だが、詳細が決まり次第発表する予定だ。
絵梦株式会社は、中国のアニメ企画・制作をする上海絵界文化伝播有限公司の日本子会社で2015年10月に設立されたばかりである。世界市場を視野に入れたアニメ作品の制作を目指している。
ツインエンジン
http://www.twinengine.jp/
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