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スペインのシッチェス国際映画祭 「百日紅」が最優秀アニメーション賞 「アイアムアヒーロー」も2部門受賞

第48回シッチェス・カタロニア国際ファンタステック映画祭で、日本の映画が大きな賞に輝いた。『百日紅』が最優秀アニメーション映画賞,『アイアムアヒーロー』が観客賞、特殊効果賞を受賞した。

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スペインのシッチェス国際映画祭 「百日紅」が最優秀アニメーション賞 「アイアムアヒーロー」も2部門受賞
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10月9日から18日までスペインで開催された第48回シッチェス・カタロニア国際ファンタステック映画祭(The Sitges International Fantastic Film Festival of Catalonia)で、日本の2本の映画が大きな賞に輝いた。原恵一監督の『百日紅~Miss HOKUSAI~』が最優秀アニメーション映画賞(Anima’t Best Film Award)を受賞。また佐藤信介監督の『アイアムアヒーロー』が観客賞(Audience Award)を受賞、さらに同作の特撮監督である神谷誠が特殊効果賞(Best Special Effects Award)を受賞した。

シッチェスは、SFやファンタジー、サスペンス、時代劇、ホラーなどのジャンル映画に特化した映画祭である。この分野で最も知られたもののひとつである。2015年は世界から169本の映画が公式上映され、過去最高の来場者を集めた。
オフィシャルコンペティション部門には36作品が選ばれていた。このなかには日本から『百日紅~Miss HOKUSAI~』、『アイアムアヒーロー』、そして『岸辺の旅』(黒沢清監督)『リアル鬼ごっこ』(園子温監督) 『寄生獣』/『寄生獣 完結編』(山崎貴監督)、『極道大戦争』(三池崇史監督)の7本が含まれていた。厳しい選考のなかで『百日紅』と『アイアムアヒーロー』が受賞となった。

『百日紅』は、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』や『カラフル』などで知られる原恵一監督の最新作。杉浦日向子のマンガを原作に、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎と娘・お栄を巡る人々をアニメーションで描いた。
これまでにフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門審査員賞、カナダのファンタジア国際映画祭で長編アニメーション優秀賞を受賞と高い評価を受けてきた。スペインの地でも審査委員たちを納得させた。
シッチェスではこれまでも日本から『東京ゴッドファーザーズ』(2003年)、『スチームボーイ』(2004年)、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)が同賞を受賞しており、それに続くことになる。また2015年はアニメーション部門コンペティション作品として『ドラゴンボールZ 復活の「F」』もノミネートされていた。

一方、『アイアムアヒーロー』は、花沢健吾の人気マンガを『GANTZ』『図書館戦争』などのヒットメーカーである佐藤信介が監督した。謎の奇病が蔓延する世界で、平凡なマンガ家が生き残るために戦う。映画は2016年公開予定で、国内では未発表だ。映画賞の受賞も今回が初である。公開に向けて話題づくりにもなりそうだ。
特撮監督の神谷誠はこの分野の第一人者である。『日本沈没』や『GANTZ』の代表作があるほか、自身の監督作品として『バイオハザード:ディジェネレーション』『バイオハザード ダムネーション』でも知られている。

《animeanime》

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