石井克人監督作「GAMERA」NYコミコンイベントレポート 全く新しい怪獣映画が始動
10月8日、ニューヨーク市マンハッタンで開催されているニューヨークコミコン2015にて電撃発表されたガメラ50周年記念映像『GAMERA』。話題の発表パネルのレポートする。
イベント・レポート
海外イベント
注目記事
-
2025年冬アニメ、一目惚れした男性キャラは? 3位「SAKAMOTO DAYS」坂本太郎、2位「薬屋のひとりごと」壬氏、1位は…
-
「GAMERA」NYコミコンでCG映像公開 KADOKAWAが新プロジェクト企画予定
-
日岡なつみ、倉持若菜ら声優とプロデューサーが研修生の疑問に一問一答! 声優に求められる能力とは?座談会インタビュー【PR】

新生ガメラが発表された「2015 GAMERA 50th Anniversary Special Stage」は、NYコミコン会場のTwitchによる中継スペースで行われた。このイベント会場には、アメリカの多くのKAIJUファンが詰めかけ、用意された観客席は満席となっていた。
イベントでは、まず、井上氏と菊池氏が登壇。両氏はこれまでのガメラシリーズの歩みを観客に説明した。ガメラは1965年に公開された第1作『大怪獣ガメラ』から2006年に公開された『小さき勇者たち~ガメラ~』までシリーズは12作製作されている。
ガメラというキャラクターの魅力は、基本的に子供の味方であるが、必ずしも人類の味方ではないミステリアスなところにあるという。また、ほかの怪獣と違い、陸・海・空を駆け巡る機動力も大きな魅力となっているのだと語った。
会場では50周年記念映像が上映され、今までにない新生ガメラの映像に集まった観客たちは大興奮していた。
上映後、『GAMERA』の監督を務めた石井克人氏が壇上に登場した。石井氏は、ガメラを監督した心境について聞かれると、非常に大変であったと述べた。今回の映像は、脚本を書きながら少しずつ撮影していったものとのこと。また、周りからの期待も非常に大きくプレッシャーを感じていたのだそうだ。
そして、石井氏が4分半に及ぶロングバージョンの『GAMERA』を急遽上映すると発表。これは東京国際映画祭で初公開する予定だったが、ニューヨークコミコンで特別に先行披露となったようだ。このサプライズに会場がさらにヒートアップ。
今回の映像は、原作や絵コンテなどすべて1人でやらなければならず非常に大変であったと石井氏は述べた。
今作が長編映画へと繋がる可能性はあるかとの質問には、「ぜんぜんありますよ」と石井氏から心強い返答が。公開時期は来年か再来年になるという。
ガメラの監督に選ばれたことについて石井氏は、KADOKAWAが一番大事にしているキャラクターであるため、胃が痛くなるほど緊張したという。プロジェクターを買ってまで怪獣映画を研究し尽くし、大事に作ろうと心掛けたそうだ。
石井氏を監督に起用した理由について、日本でガメラを作る際、日本のアニメーション技術とCG技術の融合という繊細かつ巨大な重たさを表現したいと思い、実写とアニメーションの両方を得意とする石井氏に白羽の矢を立てたのだと菊池氏は語った。
最後に井上氏は、今までのガメラファンを大事にしながらも、今の日本の若者をはじめとした多くの観客たちに支持される映像ができたことが嬉しいと述べ、世界に通じるキャラクター映画を作っていくと力強く宣言した。
イベント終了後、NYコミコン用に特別に製作されたTシャツが観客へプレゼントされた。Tシャツには今作のガメラのデザイン画がプリントされており、設定の一部を垣間見ることができる。
ニューヨークコミコンでサプライズ発表となった石井克人監督の新生ガメラ。全く新しい怪獣映画の歴史がここから始まるのかもしれない。
[Daisuke Sato]
《Daisuke Sato》
特集
この記事の写真
/