東映からデビューのバーチャルアイドル 男性2人組の“EIGHT OF TRIANGLE”
10月9日、東映はバーチャルアイドユニット「EIGHT OF TRAIANGLE」のプロジェクトを発表した。「KazutoとRayによる男性2人から構成する個性たっぷりのユニットだ。
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「EIGHT OF TRAIANGLE」は、東映によるバーチャル・アイドル・プロデュース プロジェクトの第一弾となる。KazutoとRayによる男性2人から構成する個性たっぷりのユニットだ。
9日には、東京・品川でこの記者発表会が開催された。デビュー曲『heart to erode』のミュージックビデオが流れるなど、リアルなアイドルと同様の華やかな演出の発表会となった。
登壇したプロデューサーの吉本央氏は、プロジェクトの背景としてバーチャルアイドルの初音ミクやEGOISTなどがCDやライブで活躍していることを挙げる。これらは国内だけでなく海外でも展開し、日本独自のバーチャルリアリティな文化として世界で注目を浴びていると話す。
そのうえで今回女性ではなく男性のバーチャルアイドルとしたことについて、東映の歴史と共に説明した。東映ではこれまで多くの映画やアニメを生み出してきた。なかでも時代劇の時代から男性スターを送り続けた。さらに現在は、女性からも人気の高い特撮が男性俳優の登竜門の一つになっている。こうした伝統と、今までに培ってきたキャラクタービジネスの2点を合わせることで男性バーチャルアイドルのデビューへと繋げた。
ステージならぬ画面に登場したKazutoとRayによる「EIGHT OF TRIANGLE」はCGで表現されている。これまでのバーチャルアイドルと大きく違うのは、男性であることと、よりリアルビジュアルを採用していることだろう。このキャラクターデザインはイラストレーターの市ヶ谷さんが手掛けた。今回披露されたミュージックビデオではイラストも登場している。
またKazutoとRayは芸名で、本名は遠藤和斗、君島零という。銀座でライブをやっている二人と東映のスタッフが偶然出会い、10月8日(トーエイ)という記念日にデビューを迎えたという。「EIGHT OF TRIANGLE」は彼らのデビュー前からのユニット名で、東映のマークがトライアングル(三角)ということもあり、名前を変えずデビューとなった。Kazutoは作曲を手がけ、歌と作詞はRayが担当している。かなり凝った設定が用意されている。
CGで登場した二人だが、声は生ということもあり、挨拶では「めちゃめちゃ緊張しています」と話しながら噛むシーンもあった。ライブパフォーマンスではデビュー曲を歌い、映像を駆使しての迫力あるステージを披露。今後はCDやライブでの活動を続け、音楽をしっかりやりたいとのことだ。
楽曲も既に数曲収録し、11月には配信、年明けにはCDの発売も予定している。さらに東映が得意とするアニメや特撮などのタイアップについては、「そうなればいい」「夢はあります」とプロデューサー陣は語った。
フォトセッションではわざわざ多方向にポーズと目線を向け、相槌や会釈を打った。その様子は生身の人間とは変わらない。
どこまでがリアルでどこまでがバーチャルなのか区別がつかないのもまた魅力になっている。これまで多くのエンタテインメントを築いてきた東映が打ち出す新しいアイドル。アイドルの世界にも大きな変化が訪れそうだ。
《タカロク》
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