舞台「DIABOLIK LOVERS」官能的で耽美、兄弟とヒロインの関係性はちょっと不思議な”連帯感”
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 連載第138回 ■ 「描かれているものは人間の『陰』の分に通じる部分に感じそこがおもしろい」(なるせゆうせい)
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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アヤト役の山崎大輝は自身の役に関しては「乱暴なところもあるが愛されたい願望がある。そういうところを見せたい」とコメント。
カナト役の橋本祥平は「6人兄弟バラバラですが、それぞれの良さがあります」と語る。個性的、かつちょっとシュールだが、憎めない逆巻兄弟だ。
ライト役の井深克彦は「2.5次元ものは表現する時に恥じらいっていうか、躊躇するところもありますが、誇りを持って吸血しています(笑)」と語る。ゲーム・アニメ・マンガキャラクターを演じる側のジレンマだろうか、そこを飛び越えてのキャラクター作りであった。
ユイ役の高宗歩未は「可愛らしくもたくましい少女です。この作品はお客様が主人公です。共感して頂けるか、ユイちゃんがお客様に近いので、そこは意識してやっています」とコメントしたが、そこでアヤト役の山崎大輝が「この立場で(そういうこと言えるのは)凄いですね!」とツッコミが入り、一同、爆笑。
コーデリア役の雨宮優は「ひとりひとりのキャラクターが際立っていて個性的です。(この中で)強い女性を演じられたら」と語った。出番が少ないものの、コーデリアはアニメでも強烈、かつ色気ある役どころ、しっかりと場面を引き締めていたのが印象的だった。
スバル役の土井一海は「ヴァンパイアだけど人間味のある役です」とアピール。レイジ役の高崎俊吾は「6人兄弟の中で一番しっかり者で、真面目です。闇を抱えている役なので、そういうところを観て頂きたいです」と役柄そのままに”キリッ”とコメント。シュウ役の安里勇哉は「無気力系です(笑)、どんだけめんどくさがり屋を出すか、です(笑)」とちょっと笑いを誘った。
リヒター役の末原拓馬は「この、舞台にしかない、『DIABOLIK LOVERS』を、繊細な役どころで、人間らしい愛情を持っています。(コーデリアを)生き返らせる強い存在です」とアピールしてくれた。また山崎大輝は「こういう作品って色気が大事だと。吸血のタイミングで、どう色気を出してユイに迫るか、ですね」と役作りのポイントを語った。この作品の見どころとも言える吸血シーン、兄弟それぞれの個性が出るシーンでもあるので、ここは必見。
また橋本祥平は「僕のやくどころはヤンデレ。よく言えば感情豊かで、悪く言えば感情不安定(笑)。いろんな感情が入ってるカナトを出そうと思います」とアピール。常にテディという名のぬいぐるみを抱えていて上目遣い。物腰は丁寧だが、気にいらない事があると感情を爆発させる役、なかなか健闘していたのが印象的であった。
井深克彦は「自分自身は全く違うのですが、(この役の)粘着質な部分を出すのが難しいし、また、アニメにもあるのですが、太ももを噛むシーンがあって過激でドキドキでした」と率直な感想(観てる方もドキドキポイント)。
高宗歩未は「(ユイは)噛まれながらも(彼らを)許している……どんだけ優しいんだ~(笑)」と笑わせた。ある意味、シュールなキャラクターかもしれない。高崎俊吾は「足を意識的にピッと……実は僕は凄い笑い上戸なんですが、この役は大笑い出来ないのでここを我慢して~」と役作りの苦労を語った。
最後に山崎大輝が「舞台『DIABOLIK LOVERS』、キャストそれぞれの新たな魅力が見えてきます!応援、宜しくお願いします!」と元気よく締めてくれた。
舞台『DIABOLIK LOVERS』
2015 年8月26日~30 日
六行会ホール
原作: オトメイト(アイディアファクトリー・Rejet)
原作協力: DIABOLIK LOVERS PROJECT
脚本: 太田ぐいや
演出: なるせゆうせい
出演: 山崎大輝、橋本祥平、井深克彦、安里勇哉(TOKYO 流星群)、高崎俊吾、土井一海、高宗歩未、雨宮優、末原拓馬(おぼんろ)、ほか
舞台「DIABOLIK LOVERS」
(C)Rejet・IDEA FACTORY/DIABOLIK LOVERS PROJECT
(C)舞台「DIABOLIK LOVERS」製作委員会
《高浩美》
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