「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」製作記者発表 「原作を読んだことのない人でも楽しめる作品に」
7月28日、「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」の製作記者発表が行われた。発表には市川猿之助さん、横内謙介さん、そして松竹取締役副社長の安孫子正さんが登壇した。
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発表には演出、そして主演を務める市川猿之助さん、脚本と同じく演出を手掛ける横内謙介さん、そして松竹・取締役副社長の安孫子正さんが登壇した。こビッグプロジェクトの全貌を披露した。
まず孫子副社長が挨拶を行った。『ワンピース』を「スーパー歌舞伎II」で上演することを発表した際は、反響が凄まじかったことを語った。プロジェクトのきっかけは数年前に集英社の編集者と話をしていた時に、『ワンピース』を歌舞伎にできないかという話題で盛り上がりったことだという。そのまさかが実現し、今日に至ったそうだ。そして「やっていただくには猿之助さんしかいない」と思ったと話した。
横内謙介さんは劇団扉座の主宰を務めながら、三代目市川猿之助さんの「スーパー歌舞伎」でも脚本家として参加した経歴を持つ。今回の参加について「二代に渡って猿之助さんにお仕え出来るとは思っておりませんでした」と話した。
『ワンピース』は、話をもらった当初は海賊の話なので歌舞伎にぴったりだと思っていたが、読んでから「失敗した」と思ったそうだ。78巻にも及ぶ壮大な物語であり、劇中劇にすることや、一場面だけを上演するなどの案が出てきた。
しかし、今はほぼ原作通りにやる方向へ進み、王道に作るとのことだ。そして「『ワンピース』を読んだことがない人にも理解できるように作ると」述べた。歌舞伎ファンにも楽しめる内容となりそうだ。
猿之助さんは本作について「未知なる船出」と話した。尾田栄一郎さんから原作をもらっているが、最初の10ページしか読んでおらず、中村亀鶴さんから「読まないほうがいい」と言われた。『ワンピース』を知らない人でも楽しめる舞台にしたいという想いがあり、あえて自分も同じ視点から作り上げていくと語った。
そして歌舞伎役者にもファンが多く、演じたい役を述べられたが、その愛されよう、そしてキャラクターが重ならないことに驚いたそうだ。上演の決め手として、「『ワンピース』は猿之助にしかできない」という声に応えたかったとも話した。
今回は東京での公演となるが、その後は大阪や博多での公演ができないかと探っているとのこと。注目作であり、多くの人が足を運びたい作品でもある。ぜひ実現して欲しい企画だ。進化する「スーパー歌舞伎II」、新たな航海を最後まで見届けたい。
「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」
(C)尾田栄一郎/集英社
(C)松竹株式会社
《タカロク》
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