「聖闘士星矢」生誕30周年を記念し制作された同作は日本のみならず222の国と地域で配信、24の国と地域で放送。海外のファンにとっても嬉しい展開となっている。
今回は黄金聖闘士のキャストとして活躍してきた牡羊座のムウ役・山崎たくみさん、乙女座のシャカ役・三ツ矢雄二さん、天秤座の童虎役・堀内賢雄さんに、現場の雰囲気や思い出などを語ってもらった。
[取材・構成=川俣綾加]
『聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-』
http://saintseiya-gold.com/
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■ 黄金聖闘士ファミリーがアニメの現場に集結
―― 黄金聖闘士のキャストのみなさんは、久々の再会ではないでしょうか。
三ツ矢雄二さん(以下、三ツ矢)
個々ににお会いする機会はあったのですが、こうやって集まると、平均年齢が上がったなと思います(笑)
堀内賢雄さん(以下、堀内)
声優界のベテラン勢が一緒になるのは珍しいですね。ほどよく懐かしさもあります。
山崎たくみさん(以下、山崎)
最近無いですよね、こういうの。この現場では僕らの年齢がちょうど真ん中くらいの世代。さらなるベテランの方々がいらっしゃるので、すごく楽ですよね。何をどう演じても受け止めてくださる。普段の現場では自分より若い子がたくさんいますから。できあがっているメンバー、そしてキャラクターたちなので緊張感がありつつもリラックスしてアフレコにのぞめます。
――例えるなら、同窓会みたいな雰囲気なのでしょうか?
三ツ矢
同窓会というより、聖闘士星矢黄金ファミリーみたいな雰囲気です。僕は二枚目のキャラクターのお芝居が久々にできるなって思っちゃいました(笑)
山崎
たまに別の現場でお会いする方はいましたけれど、聖闘士星矢の現場で会うのは久しぶりです。ゲームは1人ずつでの収録なので会わないんですよね。こうやって集まるのはもしかすると10年ぶりぐらいではないでしょうか。
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――演じるに当たって調整は必要だったでしょうか。
堀内
他のキャストのみなさんはどうかはわかりませんが、童虎は始めから地声で演じていたんですよ。元は老師の姿で、そこから若者の姿になったという設定なので声を若くする必要はなかったんです。だから『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』でも童虎は普段通りの声でしたね。
三ツ矢
僕は普段よりも低い声を作って……普段は限りなく高い声だから。
堀内
シャカに高い声は合わないですもんね(笑)
三ツ矢
僕の地声はこういう高めな……ア~~~ッ、このくらい! シャカには絶対に合わない!(笑)。だから低く、低くを意識しています。
山崎
みんなが集まるのが久しぶりだけれども、僕の場合はムウを演じるのはそれほど久しぶりでも無かったです。ゲームなどでムウを演じることは何度かあったので。
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