「アニメとゲームの融合を目指して」稲船敬二×STUDIO4°Cの新企画の発表会レポート
7月4日、米国ロサンゼルスで開催中のアニメエキスポ2015(Anime Expo 2015)で、STUDIO4°Cとゲーム会社comceptによる新企画「RedAsh」の発表会が開催された。
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発表によれば、「RED ASH」はひとつのコンセプトから生み出されるゲームとアニメのそれぞれの企画だ。STUDIO4°は、アニメ『Red Ash THE ANIMATION -Magicicada-』を制作し、comceptはゲーム『RED ASH The Indelible Legend』を制作する。さらに作品ごとにクラウドファンディングによる、資金集めを実施する。異例の取り組みに、会場も大きく沸き立った。
発表会に登壇したのは、STUDIO4°Cの代表で取締役の田中栄子氏、comceptを率いるゲームクリエイターの稲船敬二氏である。さらに後半からは『Red Ash THE ANIMATION -Magicicada-』の監督を務める佐野雄太監督も加わった。
今回の企画の誕生について田中栄子氏は、きっかけはアニメエキスポだったと明かした。2014年のアニメエキスポで稲船氏に会った際に、「一緒に何かやれればと話したことから始まった」という。以前からアニメに関心のあった稲船氏がこれに応じた。
稲船氏はもともとアニメが大好きで、アニメの様なゲームを作りたいと思っていた。しかし、アニメとゲームは一緒の様で、仕事としては一緒でない。仕事も一緒にしたいと考え、アニメとゲームの融合をどうチャレンジしようと考えてみた結果が今回のプロジェクトだ。
田中栄子氏はゲームとアニメの違いは、観る人がキャラクターになりきれるかどうか、アニメは視聴者が主人公になるわけでないと言う。今回はアニメの様なゲームに挑戦する。それはゲームの様に進行する宝探しで、ひとつひとつステージが増えていくかたちだ。さらにSTUDIO4°Cのオールスターのクリエイターがそれぞれのステージを担当していく。CGと手描きのよさを活かした技術にも果敢に挑戦する。
クラウドファンディングを活用することについては、稲船氏は『Mighty No.9』ではファンのおかげで自分の目指すものを作ることができた。ゲームづくりはいまやファンの力がないと作れない時代と話す。今回のクラウドファンディングの試みでプロトタイプを作り、それをもとに大手のパブリッシャーの協力につなることだという。
そして田中氏はクラウドファンディングの利用は初めてだが、最終的には世界公開できる作品を目指したいとする。個性とクオリティがぶつかり合い、一体何が生まれるのか注目だ。
アニメ『Red Ash THE ANIMATION -Magicicada-』
https://www.kickstarter.com/projects/mightyno9/red-ash-magicicada-by-studio4c
ゲーム『RED ASH The Indelible Legend』
https://www.kickstarter.com/projects/mightyno9/red-ash-the-indelible-legend
《animeanime》
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