主役を演じる諏訪部順一さんと、異世界のヒロインを演じる金元寿子さん、東山奈央さん、種田梨沙さん、4人のキャストから前編に引き続きアフレコ現場の様子や主題歌についてうかがった。
[取材・構成=高橋克則]
『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』
http://gate-anime.com/
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諏訪部
『GATE』は原作小説をもとにしたコミック版もありますが、アニメはコミック版をそのまま映像化したというわけではなく、ストーリー展開やキャラクターデザインなどいろいろ再構成が行われています。何しろ京極(尚彦)監督ですから、良い意味で女の子たちはより魅力的に描かれていくのではないでしょうか。
種田
アニメで新たな一面が引き出されたキャラクターも多いですよね。特にレレイの師匠であるカトーはチョーさんが声を担当していて、そのお芝居で魅力がさらに増しています。
東山
私なんてキャストがチョーさんだと知ったときは「ホントですか、やったー」って小躍りしましたよ。レレイは無表情なキャラなのですが、アフレコ現場の私は満面の笑顔で演じています。登場人物をより輝かせられる人たちが揃っていて、役者が嬉しくなるような現場です。
金元
現場はいつも人で溢れているんです。メインのキャラクターを含めて超個性的な人たちが多くて……。あの熱は本当にすごいですよ。
東山
あまりに人数が多いので「出番のない人はアフレコブースの外で待ってて」って言われますからね。
種田
「1話あたり何人のキャラクターが登場するんだろう」と思ってしまうぐらい多いんですよ。毎回ちょっとした劇場版みたいな感じです。もし全員でブースに入ったら……。
諏訪部
みんな酸欠で倒れてしまいます(笑)。
――戦闘シーンが多いため、歓声や悲鳴と言ったガヤの収録も大変だと聞きました。
諏訪部
異世界側は中世ヨーロッパ的な武装なので、戦闘シーンは生身で戦う合戦のような感じです。キャストの総力を結集して大声出しています。人間はもちろん、ゴブリンなどモンスターの声もみんなでがんばってやっておりますので、ぜひその辺も聞き耳立てていただければと。
東山
自衛隊のガヤを録るためだけに参加する方もいらっしゃるんですよ。号令や掛け声も一つ一つにきちんと監修が入っていて、そのこだわりは本当にすごいですね。
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――エルフ語など異世界の言葉で話すシーンもあるのでしょうか?
金元
本編ではテュカより伊丹の方が異世界語を喋る機会が多いぐらいなんです。何しろ異世界の人々と交流しないといけないので。伊丹は意外と意思疎通ができてますよね。
諏訪部
ジェスチャーを交えながら、ジャパニーズイングリッシュ的に。気持ちがあれば思いは伝わるものです!(笑)。