ミュージカル「忍たま乱太郎」再演だけど新しい、パワーは100%全開! | アニメ!アニメ!

ミュージカル「忍たま乱太郎」再演だけど新しい、パワーは100%全開!

高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 ■ 「一番観て欲しいのはやっぱりキャスト陣。初演からの半年間で何処まで成長したかを観て欲しい」(菅野臣太朗)

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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ミュージカル「忍たま乱太郎」再演だけど新しい、パワーは100%全開!
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連載第127回
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義  
[取材・構成: 高浩美]

■ 「一番観て欲しいのはやっぱりキャスト陣。初演からの半年間で何処まで成長したかを観て欲しい」(菅野臣太朗)

”忍ミュ”、ミュージカル『忍たま乱太郎』をファンや関係者は親しみを込めてそう呼んでいる。忍者ものだから当然、と言われれば、それまでだがアクションや殺陣が多く、そこが見所となっている。
もちろん原作がギャグマンガなのでなんともバカバカしいやり取りが、これまた可笑しい。しかし、ただ面白い、可笑しいだけでない。友情や仲間の大切さ等がテーマとなっている。また、第5弾から新しいキャラクターも登場して物語に奥行きを与えている。

今年の演出は菅野臣太朗。マンガ原作舞台作品では『絶対彼氏』や魔劇『今日から(マ)王~魔王誕生編』等を手掛けている。
「僕は第6弾初演から演出をやらせてもらってますが、『今までの忍ミュとはひと味違った新しい風を吹かす』ってのを演出テーマにし、作品を作り上げました。今までよりも芝居全体のスピード感を上げ、明暗のメリハリのある照明にし、平和な場面と緊迫感のある場面の音楽の緩急を付けました。初日のお客さんは最初唖然としたと思うんです。第5弾まであったくの一(ユキ・トモミ・シゲ)の前説が一切無かったし、開場時は深い森の環境音と薄く照らされている森のセットのみ。この時点で既に、『何かいつもと違う~』ってロビー言ってたお客さん居ましたしね。今回も開場時から初演とは違う風景をお見せ出来ればなと思ってます。
初演と再演で最も違うのは劇場です。初演ではサンシャイン劇場でしたが、今回の再演はシアターGロッソ。普通の劇場ではなく、普段ヒーローショーを上演している特殊な空間です。初演のサンシャイン劇場では、上手下手の盆(ターンテーブル)を使った転換演出を多様しましたが、シアターGロッソには盆がありません。しかし、サンシャイン劇場にはない下段から上段まで広がるあの高低差のあるスペースを上手く使って、スピード感溢れる転換演出を観せて行きたいと思います。
そしてシアターGロッソと言えば、奈落落ちやワイヤーなどを使ったアクション。もちろん今回も行います。初演時に『過去の忍ミュで一番アクションが多かった』とスタッフに言われました。今回の再演では「過去の忍ミュで一番ワイヤーや奈落落ちが多い」と現時点でスタッフに言われてます(笑)それだけ息も付かせぬほどアクションシーンになっていますのでご期待下さい。
更に第6弾と言えば“和太鼓”再演ももちろん叩きます。初演では盆に乗って登場した和太鼓ですが、今回はどんな登場をするのか楽しみにしていて下さい。叩きのメロディも初演とは少し変えてあるので、そこら辺も注目してもらえればと思います。劇場も変わり、演出や美術なども進化しましたが、一番観て欲しいのはやっぱりキャスト陣。初演からの半年間で何処まで成長したかを観て欲しい。子供も大人も含めて。一年生なんて分かり易い位に半年間で背伸びてるしね(笑)本当にびっくりする。人間は半年で大きくなるんだなって改めて痛感させられた。だからこそ、この作品も成長しなきゃいかんなって想いを胸に、全員一丸となって稽古に励んでます。パワーアップした第6弾再演!そしてもう2度と見れない第6弾再演!!是非ともお見逃しなく!!!」と熱く語ってくれた。

ミュージカル『忍たま乱太郎』の初演(2010年)の会場はシアターGロッソであった。客席の勾配もアクションが観やすく設計されている。また舞台の天井が高い分、高度なアクションに適している劇場である。ダイナミックなステージが期待出来る、という訳だ。
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《高浩美》

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