「攻殻機動隊 新劇場版」×「シドニアの騎士 第九惑星戦役」 SF2大作品のコラボイベントレポ
6月24日(水)に『攻殻機動隊 新劇場版』と『シドニアの騎士 第九惑星戦役』のコラボイベントが開催された。黄瀬和哉さん、冲方丁さん、瀬下寛之さん、弐瓶勉さんが登壇した。
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しかも当日は『攻殻機動隊 新劇場版』からは総監督の黄瀬和哉さん、脚本の冲方丁さん、そして『シドニアの騎士 第九惑星戦役』からは瀬下寛之監督と原作者・弐瓶勉さんが登壇した。豪華ゲストの出演で重厚なトークが繰り広げられた。
当日は『攻殻機動隊 新劇場版』、加えて『シドニアの騎士 第九惑星戦役』から10話から12話までが上映された。こちらもハイブリッドなラインナップである。
このうち『シドニアの騎士 第九惑星戦役』の12話は、テレビ放送前、さらに最終回である。館内の盛り上がりも高く、興奮冷めやらぬ雰囲気となった。
瀬下監督は『攻殻機動隊 新劇場版』について、原作をリアルタイムで読んでいた筋金入りのファンであることを明かした。「すごい良かったです」と語った後「ファンとしてはあのシーンで繋がるんだ!という喜びがある作品だと思いました」と続けた。
弐瓶さんは、「今回の雰囲気がすごく原作に近くて楽しめました。花見のシーンが良かったです」と話した。
『シドニアの騎士』については、黄瀬総監督が「男の光合成は見たくない」との発言。それに対して弐瓶さんは、すかさず「絶対にそのシーンは無いと思います」と答えた。
冲方さんはアニメシリーズの色の入れ方が弐瓶さんの原作のイメージとぴったりだったと話し、さらにつむぎについて「史上最大級のヒロイン誕生みたいな感じですね」と話した。こちらも作品を読み込んでいることを感じさせた。
両作品の共通点でもあるSFの定義についても話題になった。黄瀬さんは「何も考えてない」と話すと、冲方さんは「個人的に科学技術が現代にものすごく追いついてしまった」と述べた。「限界を突破したときに現れる新たな文明と言うものを描いていくのが今後のSFになっていくんじゃないかな」とSFの定義の変化について語る。
瀬下監督は自身の原点を『スターウォーズ』だと話す。「僕は遠未来か遠過去、とんでもない日常を描きたいだけなんですよ」と続けた。
最後にはSFの未来に向けて一言ずつ語った。冲方さんは、作品のボーダーが外れ交流がはじまっていることを語った。そして「制作者として追随しなければならないといけないんですけど」「SFにはものすごい人間性に訴えるものがあると、少しでも皆さんに届くと良いなと思います」と話した。
黄瀬さんは「まずは家に帰って残りの『シドニアの騎士』を読みたいと思います」と、その作者の弐瓶さんは作中にある光合成について触れ、「脱がすためにどういう設定にすれば良いのか考えていきたいと思います」と話した。
瀬下監督は現実がSFに近づいてきていると話す。そして「現実から離れて楽しむことがやりづらくなっている時代」だと語る。「切り離して楽しむためには、どうするべきなのかを考えて行ければなと思います」と語った。クリエイターならではの視点の熱いトークが繰り広げられたイベントとなった。
『攻殻機動隊 新劇場版』
http://kokaku-a.jp/
『シドニアの騎士』
http://www.knightsofsidonia.com/
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