「攻殻機動隊 新劇場版」初日舞台挨拶レポート 坂本真綾、コーネリアスらが登壇
『攻殻機動隊 新劇場版』の初日舞台挨拶が新宿バルト9にて開催。草薙素子役の坂本真綾さんとメインスタッフが登壇。公開初日を迎えた喜びを大勢のファンの前で語った。
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初日舞台挨拶には、主演の坂本真綾さん、総監督・キャラクターデザインの黄瀬和哉さん、脚本の冲方丁さん、音楽のコーネリアス 小山田圭吾さん、監督の野村和也さん、製作総指揮の石川光久さんの6名が登壇。『攻殻機動隊 新劇場版』は「攻殻機動隊」生誕25周年記念作品であることから、シリーズが歩んできた軌跡についても語られた。
坂本さんは15歳の時に1995年公開の映画第1作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』に出演した経験を持つ。2013年スタートの『攻殻機動隊ARISE』から素子を演じていることを問われ、「本当に不思議ですね。攻殻機動隊に初めて参加したときは、まさか20年後に素子をやらせて頂けるなんて思っていませんでした」と感想を口にした。
そして自身が演じた素子はこれまでのシリーズのように完璧ではなく、未熟さを合わせ持ったキャラクターだと話し、「共感という観点から、素子がまた好きになりました」と役柄への想いを伝えた。
長編劇場版の音楽を初めて手がけた小山田さんは、「アニメでは実写より情報量が少なくなるため、セリフや効果音とのバランスを考えながら作りました」と制作秘話を語った。坂本さんの主題歌「まだうごく」を収録した際には、レコーディングがすぐに終わってしまったというエピソードも披露。
「声がすごく綺麗で癖もなくてバッチリでした」と話すと、坂本さんは照れ笑いを浮かべていた。
舞台挨拶では『GHOST IN THE SHELL』の押井守監督が、坂本さんの演技や冲方さんの脚本を絶賛していたという裏話も飛び出した。
あまり人を褒めない押井監督なだけに、冲方さんは「この人も他人を褒めることがあるんだ」と驚いた様子。黄瀬さんは「(褒めておかないと)そろそろ誰も仕事してくれなくなると思ったんでしょうね」と、長年タッグを組んできた間柄だからこそ言える毒舌で会場の笑いを誘った。
最後に坂本さんは「”草薙素子役の”と自己紹介をするのは本日が最後になるのかな」と漏らし、「『新劇場版』は卒業がテーマです。アフレコの日は桜が満開で、映画を見終ったときと同じような幸せな気持ちで任務完了できたと思います。本当にありがとうございました」とファンに向けて感謝の言葉を送った。
[高橋克則]
『攻殻機動隊 新劇場版』
http://kokaku-a.jp/
《高橋克則》
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