アニメビジネスを解き明かすセミナーも盛況だったAnimeJapan 海外展開から地域振興まで

AnimeJapan 2015のセミナーステージではビジネスをテーマとした座談会やカンファレンスが開催された。海外アニメビジネスの状況、地域とのコラボレーション事情、アニメ製作委員会の仕組みなど、全12プログラムをラインナップし、ビジネス来場者の情報収集だけでなく、一般のアニメファンにとっても興味深い話が飛び出す注目企画となった。

セミナーステージはアニメの海外展開に関するプログラムが多く見られた。「AnimeJapan×JETRO×Project Anime 海外ビジネスセミナー -日本アニメの人気拡大とビジネススキーム-」では海外から識者を招き、日本アニメの魅力とビジネスの可能性について解き明かした。
「Anime Consortium Japan ビジネスセミナー」では、アニメコンテンツの海外向け動画配信などを手がける同社の事業内容を、アニメプロデューサーとしての経歴を持つ鵜之澤伸社長が紹介した。続いての「アニメ海外配信ビジネスの現在と未来」には鵜之澤さんとともに、アメリカ、フランス、中国でアニメ海外配信マーケットに携わる経営者が登壇。本サイト「アニメ！アニメ！」編集長の数土直志がモデレーターを務め、アニメ配信の未来像について語った。
さらにマンガ・アニメ海賊版対策「Manga-Anime Guardians Project」として、経済産業省の呼びかけに賛同した企業による海賊版対策協議会の取り組みを説明していった。こちらにはSKE48/乃木坂46の松井玲奈さんもゲスト登壇し、イベントに花を添えた。

またアニメと地域振興にまつわるプログラムも目立っていた。「今までの『マチアソビ』とこれからの『マチアソビ』」では徳島県から発信するアニメイベントとして人気のマチアソビを取り上げ、「アニメと地域・地元企業とのコラボレーション～有頂天家族と京都市の事例～」では『有頂天家族』の事例からアニメとのコラボによる相乗効果などを探った。
セミナーステージを締めくくったのは主催者企画「AnimeJapanの作り方」だ。今年で2年目を迎えたAnimeJapanについて、実行委員会の総合プロデューサーと運営事務局担当が登壇し、開催に至るまでの経緯を明かした。来年開催のAnimeJapan 2016に向けての期待も高まる内容となった。
[高橋克則]

AnimeJapan 2015
https://www.anime-japan.jp/