AnimeJapan 2015「ビジネスエリア」が盛況 出展者・来場者からも好評
AnimeJapan 2015はイベンのもうひとつの役割であるアニメビジネスの振興でも大きな役割を果たした。期間中のビジネス目的の来場者は2500人になった。
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一方で、イベンのもうひとつの役割であるアニメビジネスの振興でも、AnimeJapan 2015は大きな役割を果たした。開催2回目の今年からは、国際見本市の場として新たに「ビジネスエリア」が設けられ、さらに一般客が中心となる「メインエリア」より1日早い20日にスタート、土曜日と日曜日の2日間ビジネスだけの見本市を行った。
今年初めての試みではあったが、結果は大きな成功と言っていいだろう。国内を中心に30数社が出展したエリアは、終日大きな賑わいを見せた。企業ブースではミーティングを重ねる姿が多く見られたほか、会場内のミーティングスペースも空いている場所を見つけるのが大変なほどであった。とりわけ海外からのアニメ作品を購入するバイヤーの姿が目立った。
こうした人出に加えて出展者や来場者に訊いてみると、「ビジネスエリア」に対する評価は非常に高かった。実行委員会が当初掲げたビジネスのための静かな環境、ビジネスデーである平日開催が好意的に受け入れられた。また広すぎないスペースであること、旧知のビジネスパートナーなどを見つけやすいなど情報交換の場として機能したようだ。主催者によれば期間中のビジネス目的の来場者は2500人になった。
一方でビジネスの中心は、日本のアニメ企業と海外のバイヤーとの取引となったようにも感じられた。実行委員会の当初の目的であったアニメ関連企業と国内異業種とのマッチングの場としては、やや力強さに欠けた印象だった。こちらはむしろ、「メインエリア」のコラボレーションショーケースの役割が大きかったようだ。海外向けの情報発信の成功も合わせると、「ビジネスエリア」の2016年以降の新たな課題となりそうだ。
それでも「ビジネスエリア」としての開催は一年目、来場者数とその評価から2015年は大きな成果を残したと言っていいだろう。そして2016年以降は、出展者や来場者のニーズを受けながらAnimeJapan のビジネス機能はさらに向上するに違いない。
[数土直志]
《数土直志》
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