バンダイナムコHD 組織再編でバンダイビジュアルやサンライズの映像音楽プロデュースSBU新設
バンダイナムコHDはグループ戦略ビシネスユニットを4月から再編、新たにトイホビーホビーSBU、ネットワークエンターテインメントSBU、映像音楽プロデュースSBUの体制にする。
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グループ会社を事業分野ごとにまとめるSBU(戦略ビシネスユニット)の再編は、とりわけ目玉となる。これまではトイホビーホビーSBU、コンテンツSBU、アミューズメントSBUの3つで構成していたが、これをトイホビーホビーSBU、ネットワークエンターテインメントSBU、映像音楽プロデュースSBUの3つに変更する。
SBUをとりまとめる主幹会社は、トイホビーがバンダイ、ネットワークエンターテインメントがバンダイナムコエンターテインメント、そして映像音楽プロデュースはバンダイビジュアルとなる。バンダイナムコエンターテインメントは、2015年4月にバンダイナムコゲームスが社名変更するものである。
SBU再編の大きなポイントは、これまでコンテンツSBUに含まれていた映像音楽事業を新たに独立SBUとすること、コンテンツSBUから引き継ぐネットワークエンターテインメントSBUにナムコを中心としたアミューズメント施設SBUが統合されることだ。
映像音楽事業は、2010年に映像音楽コンテンツユニットがゲームユニットに統合された経験がある。5年ぶりの独立ユニットとなる。映像音楽事業はアニメ企画・製作のサンライズ、映像パッケージのバンダイビジュアル、音楽のランティスなどで構成されるが、2014年3月期で売上高は371億円、売上高約4000億円のバンダイナムコHDのなかでは売上高比率は1/10以下となる。
そうしたなかでの独立ユニットは、バンダイナムコHDの映像音楽ビジネス重視と言えそうだ。4月には、サンライズの制作事業の一部を分社化するかたちで、バンダイナムコピクチャーズを設立することも明らかされており積極的に仕掛ける。
映像音楽事業の重視は、玩具とゲームの同社の2大ビジネスがアニメなどの映像作品から生まれるキャラクターなど(IP)に依存する部分が少なくないからだ。新たなIP創出の役割が期待されている。
一方、新たなネットワークエンターテイメントSBUが、「ゲーム」でなく「ネットワーク」を掲げていることも重要だ。これはバンダイナムコゲームスがバンダイナムコエンターテインメントに社名変更するのにも連動している。
バンダイナムコHDは、ネットワークエンターテインメントSBUについて、従来のゲームビジネスの枠を超えたネットワークとエンターテインメントの融合した新しい事業展開をすると説明している。ネットワーク関連のゲームビジネスが急成長するなかで、さらにこの分野に積極的に取り組む。2015年4月に設立するBANDAI NAMCO上海は、中国でのPC向けオンラインゲーム、スマートフォン向けアプリゲームに注力する。また、欧米でもこの分野を本格的に展開する。「映像」と「ネットワーク」が、バンダイナムコグループの次の3年間の大きな課題になる。
[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
《アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》