2014年アニメビジネス10大ニュース ‐解説編‐
1.スタジオジブリがアニメ制作を休止/2.「アナと雪の女王」大ヒット/3. CGアニメーション大躍進/4. アサツーディ・ケイ d-rightを子会社化/5. 妖怪ウォッチが一大ブーム…
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レベルファイブが開発発売した『妖怪ウォッチ』が、2014年に一大ブームを巻き起こした。ゲームの発売は2013年7月だが、2014年1月からのテレビ放送開始で火がついた。
バンダイの発売する関連商品「妖怪メダル」は品薄となり、12月に公開された劇場映画は邦画史上最高のスタート切る。ゲーム、アニメ、玩具、マンガなどを同時展開するメディアミックス戦略の強さを発揮した。
6. フジテレビ デイヴィッドプロダクション子会社化/日本テレビ タツノコプロ子会社化
2014年は大手テレビ局とアニメの新たな関わりが見えてき。フジテレビは2013年にアニメ開発部を設置、キッズ以外のアニメ開発に取り組む。
2014年には『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメ制作で知られるデイヴィッドプロダクションを買収し、アニメ制作子会社を持つことになった。さらにテレビアニメシリーズ『信長協奏曲』の社内制作、“ノイタミナ”ブランドを通じたコアファン向けの劇場アニメに乗り出す。
一方日本テレビはアニメ制作子会社マッドハウスに加えて、2014年に新たにタツノコプロを子会社とした。タツノコプロの持つ豊富な原作の活用を視野に置く。
さらに動画配信の大手Huluも買収、子会社化している。テレビ局が自ら大手の動画配信プラットフォームを運営する。
もともとアニメ分野で強みを発揮してきたテレビ東京は、海外共同製作などさらにビジネスを深化させている。多チャンネル化、視聴率低下で今後厳しい局面を迎える放送局は、収益の多角化の一環として、さらにアニメの可能性に投資する。
7. KADOKAWAとドワンゴが経営統合、KADOKAWA・DWANGO誕生
動画配信では、アニメファンにも人気の高いniconicoを運営するドワンゴと出版・映像の大手KADOKAWAの経営統合も大きなニュースだ。10月1日に持株会社KADOKAWA・DWANGOが設立された。
アニメ、映画、小説、ライトノベル、マンガ、雑誌、ゲームなど豊富なコンテンツを持つKADOKAWAがコンテンツ配信の大手プラットフォームとつながる。持株会社の会長である川上量生氏は、スタジオジブリに所属、「エヴァンゲリオン」シリーズのカラーの取締役でもあり、アニメ分野にもつながりが深い。今後の展開も含めてアニメ関係者にも無関心でいられない。
[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
《数土直志@アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》
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