すでに動きだしているAnimeJapan 2015だが、前回とは異なる挑戦も垣間見える。2014と大きく異なるのは、実行委員会の体制だろう。
今回は、ふたりの総合プロデューサーにさらに「海外」「ビジネス」「エンタメ」「ファミリー」の4つのジャンルにそれぞれプロデューサーを配置した。これによって何が変わるのだろうか?
―お二人は、今回総合プロデューサーです。この総合プロデューサーの役割は何なのでしょうか?
廣岡
難しい質問ですね(笑)。
池内
常に答えを探しながらやってます。
廣岡
リーダーのイメージの一つに、物事の方向性を決めて「お前らついて来い」というのがあると思います。しかしこのイベントの場合は実行委員会に業界19社が集まり、様々な意見、考え方を持っていますので、そうしたリーダーはあまり向かないのかなと思っています。
各社のいろんな意見があるなか、ご来場頂くファンの皆様、そして業界にとって利益がある方向で「やってこうぜ」、「頑張ろうぜ」というモチベーター的な役割が大きいのかなと思っています。今回は総合プロデューサーのほかに、「海外」「ビジネス」「エンタメ」「ファミリー」と各エリアに担当プロデューサーが別にいますので、かなり助けられている部分はあります。
池内
廣岡さんは、いつも委員会を盛り上げてくれますね。議題には活発に議論が出るものと、そうではなく消極的になってしまうものがあります。自然に盛り上がるものはそれでいいのですが、さらに具体的に考える必要があるもの、もっと意見を引出さないといけないものもあり、そういった議論を活発にすることは大切です。
各ジャンルのプロデューサーが、自分たちの担当施策を作っていくなかで、いろんな意見が上がってきます。それを最終的に誰かがまとめ、判断しないといけない。そこを最終的に廣岡さんと僕で相談して道筋をつくる、それが総合プロデューサーのやらなければいけないことだと思います。
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AnimeJapan 2014の様子
―前回と違って、今回各分野に担当プロデューサーを置いた理由は?
廣岡
それぞれのカテゴリーの進捗の管理はもちろん、それぞれ責任者を立てることで、ひとつひとつのクオリティを上げ、それにより全体のクオリティアップを図れるのではないかと考えております。毎回実行委員会には40人ぐらい出席しますので、まずプロデューサー間で相談できるというメリットもあります
池内
前回はビジネス施策をひとつずつ、エンタメ施策のひとつずつと、それを40人規模で話し合っていましたから。
廣岡
また今回新たに「ファミリーアニメフェスタ」というファミリー向けのエリアを新設しました。更にビジネス会場のエリアも前回とは別会場に移り、金曜日にも実施するなど、全体のパイが広がっていますので、その負担を分散させる意味もありました。
後編に続く
AnimeJapan 2015
http://www.anime-japan.jp/
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