2015年の話題作「アラジン」最終オーディションレポート “熱い想いを全力で出し切る”
劇団四季の話題作ミュージカル『アラジン』が俳優を公募、そのオーディションが11月17・18日に行われタレント・芋洗坂係長と元力士・大至が会見に応じた。
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アラジン役は10名のうち7人がのぞんだ。ベテラン、主役級から新人まで、審査時間は長くて10分弱、短い人で5~6分。この短い時間に自分の実力を発揮しなければならないが、どの俳優も若干、緊張の面持ちだった。なんたって、あの『アラジン』である。役がゲット出来れば、俳優としての評価が高まる。
オーディションにのぞむ格好は、なかなか俳優の意気込みを感じさせる。”アラジン”ぽい格好をする者や、逆に、普通のウエアでのぞむ者も。課題曲は『One Jump Ahead』と『Proud of Your Boy』。中には”速攻”で「GOOD!」と言われ、思わず笑みがこぼれる者もいた。
そして台詞審査、どのアラジン候補もなかなかの実力、審査員はかなり悩むことだろう。
続いてあの個性的なキャラクター、ジーニー役の審査が11時10分過ぎに行われた。歌はかなりのショーストッパー的なナンバー『Friend Like Me』、こちらは8人のうち、7名がのぞんだ。もう側転したり、ジャンプする者、アドリブ的なものを入れる者、こちらはアラジン役の時と違って、審査員は時折、爆笑、記者席からも笑いが起こった。
審査時にしてすでに”ショーマンシップ”を見せつける。ジーニーは、なんたって3枚目、タイトルロールのアラジンより”押しが強い”役かもしれない。もう皆、”ここで笑いを取らなきゃ”的な意気込み、こちらまでその高いテンションが伝染した。ここで、午前の審査が終了した。
その後、ジーニー役に応募したタレントの芋洗坂係長と、同じくタレントで元力士の大至が会見に応じた。ミュージカルの出演歴も豊富な2人、さらに、見た目は2人とも”リアルなジーニー”。最終審査に残ったのもうなずける。その2.5次元ぶり、納得!のルックスである。
芋洗坂係長は「僕としては笑って頂けたので十分かな?太ってりゃいいってもんじゃないな、ということがわかりました。四季に乗り込むには早かったかな?特に歌唱ですね……」と謙遜。実は、あの体型で軽快なダンスと側転を披露、審査員を大爆笑に陥れたショーマンぶりはこちらから観てもかなりのインパクトだった。「四季とディズニーが冒険してくれたらいいんだけど……」と語る。
「他のミュージカルに出演していた時に、このオーディションを知ったんです。知人に”ジーニーがいいんじゃない?”とそそのかされました。(映画の)『アラジン』を観たときからジーニー役に憧れていました。映画観て、(ミュージカルは)YouTube観て……。ヴォーカルの先生に歌唱指導も受けました。(今日の)動きはすごく考えました。ちょっと(音は)外しちゃったかな?70点ぐらいの出来だったと思います」と終始控えめな発言だったが、ヴォーカル指導を受けてのぞむ姿勢は並々ならぬ意気込みを感じさせる。
続いて元力士の大至が会見の場に立った。開口一番「すごい緊張しました。土俵に向かう気持ちで受けました」と元力士ならでは。立ち姿はかなりのインパクトだった。「もう150パーセント、やりたいです!」と語る。そして「ちょっと”和”も入っていたかな?」とコメント。
「知人の勧めで”ジーニー役、受けたら?”と。『アラジン』は大好きな作品です。(ジーニーは)デカくてコミカルですばやい動きもする。どのナンバーも大好きです。YouTubeで、(ミュージカルの)いろんなジーニーを観ました」とこちらもかなり研究した様子。2人に共通するのは、この『アラジン』が大好き!ということ。2人の発言には並々ならぬ作品愛を感じる。
なお、アラジン役は書類応募数115名で本選には10名が進んだ。そしてジーニー役は書類応募数50名で本選に進んだのは8名であった。
同日午後はジャスミン役の8名の歌唱審査とジャスミン役とアラジン役の台詞審査が行われた。課題曲は『A Whole New World』と『These Palace Walls』であった。
劇団四季が『美女と野獣』を手掛けて来年で20年目となる2015年。日本のエンターテイメント業界では国産の2.5次元ミュージカルがますます盛んになりつつあるが、ディズニーミュージカルの隆盛があるからこそ、切磋琢磨してお互いによいものをクリエイトし続けられるのだろう。キャストの発表が待ち遠しい。
ミュージカル『アラジン』
四季劇場[海]
2015年5月24日(日)から
https://www.shiki.jp/applause/aladdin/special/release/
《animeanime》
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