伊福部昭の芸術シリーズの最新作を3作同時発売「ゴジラ」上映ライヴの音源収録

「伊福部昭の芸術シリーズ」の最新作が、10月22日に3タイトル同時リリースされた。この企画は、『ゴジラ』をはじめとする映画音楽を送り出した日本作曲界の巨匠・伊福部昭さんの生誕100周年を記念したものだ。
日本映画界に大きな足跡を残した巨人の業績を振り返る。伊福部さんの世界観を体感することができる。さらにアルバムはハイレゾ音源での配信も行われており、ファンにとっては満足度の高いものになるだろう。

今回発売されたのは「伊福部昭の芸術シリーズ」の「10 凜生誕100年記念・初期傑作集」、「11 踏生誕100年記念・札幌交響楽団ライヴ」、「12 壮生誕100周年記念・第4回伊福部昭音楽祭ライヴ」の3作品だ。とりわけ「12 壮生誕100周年記念・第4回伊福部昭音楽祭ライヴ」は7月13日（日）に開催された音楽祭ライヴの模様を収録しており、ファン必聴の仕上がりを見せている。

第4回伊福部昭音楽祭ライヴは、映画『ゴジラ』（1954）の上映と、映像に合わせた完全生演奏が行われた。伊福部さんの愛弟子・和田薫さんによる情熱的なパフォーマンスを、イベントに参加できなかった人も味わうことができる。収録に際してはコンサートホールの客席よりも良い音を目指し、キングレコード関口台スタジオがPyramixを使用したDSDレコーディングを敢行した。
音楽CDを上回る高音質のハイレゾ音源は、DSD2.8MHz 1bit、5.0chサラウンド、PCM192kHz 24bitの3タイプが用意された。原曲に近い高音質で、CDでは再生できない空気感や臨場感までも表現している。

伊福部昭さんは1914年生まれ。『座頭市』『ビルマの竪琴』など300本以上の映画音楽を手がけた。『ゴジラ』をはじめとした特撮映画に携わったことで広く知られている。
[高橋克則]

キングレコード伊福部昭作品ページ
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10012