一般公募でキャストを募集!倍率は800分の1!『ハマトラ』に見るキャストの探し方
高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:■ 狭き門をくぐり抜ける、オーディションは一見和やかだけど、審査員の厳しい視線を浴びて演技する
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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ナイス役の高橋健介は「原作のアニメと同じではなく、舞台でのオリジナルを創るのが醍醐味」と語る。ギリギリまで変更もあり、現場は大変だったようだが、そこが“舞台”である。アート役の栩原楽人は「やっと形になりました。もっともっとツメてやっていかないと。やってることは間違いないと確信が持てました。アニメをどう舞台化するか、どう表現するか、そのままマネしても……ひとつひとつ(舞台に)変換していかなければ、お客様に届かないですから。モラルとのやり取りは創り込んでいます」と語った。
ゲネではちょっとしたハプニングもあった、マオ役の田中稔彦は「紙が半分に切れちゃいました~」と苦笑い。舞台上ではこの“事故”も笑いに変えて上手く芝居をつなげていた。ガスケ役の金井祐介は「大きな変更もあって、緊張しました。(この舞台)まだまだ伸びます」とPR。高橋健介は「毎公演、120%の力を出します!」と締めくくった。
オーディションで800分の1で受かった金井祐介。会見では終始控えめだったが、その立ち姿を見るとガスケ役にキャスティングされたのがよくわかる。基本スキルは言うまでもなく、その作品やキャラクターに合った俳優でなければならない。
劇団だとメンバーが固定されており、キャスティングに難航する場合もあるだろう。しかし、オーディションなら、ミスキャストは回避されやすい。特に2.5次元の場合は“キャラクターありき”で“当て書き”は出来ない。今後も2.5次元舞台、オーディションは増加していくと思われる。新しい才能に期待したい。
初日後、800倍の倍率をくぐり抜けたガスケ役の金井祐介からコメントが届いた。
「とにかく、大きなアクシデントもなく『無事に通せた』ことがとても嬉しく、同時にものすごくほっとしました。芝居の動きが直前まで変わったり、本番のセットにも慣れていない状況でしたので、『本当に通せるのか?』というのが唯一にして最大の疑問でした。ですが、これまで自分がやってきたこと、そしてカンパニーの皆への揺るぎない信頼がありましたので、驚くほど緊張はありませんでした。初日を終えて、『ハマステは素晴らしい作品になる!』とようやく実感できました」
『ハマトラ THE STAGE -CROSSING TIME-』
8月16日~24日
俳優座劇場
/http://hamatora.eigeki.jp/
『ハマトラ THE STAGE -CROSSING TIME-』
(C)カフェノーウェア/ハマトラ製作委員会
(C)HAMATORA STAGE PROJECT
《高浩美》
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