セーラームーン、ドラえもん、ジョジョ等 大型タイトル並ぶVIZ Media@AnimeExpo2014
VIZ Mediaは、米国のマンガファン、アニメファンであれば知らない人のいない企業だ。『NARUTO』や『Bleach』をはじめ数多くの人気作品を北米に送り出している。2014年の目玉はセーラームーンだ。
イベント・レポート
海外イベント
注目記事
-
2025年冬アニメ、一目惚れした男性キャラは? 3位「SAKAMOTO DAYS」坂本太郎、2位「薬屋のひとりごと」壬氏、1位は…
-
稲船敬二 米国AnimeExpo2014でゲームを語る 「Mighty No. 9」からコスプレまで
-
日岡なつみ、倉持若菜ら声優とプロデューサーが研修生の疑問に一問一答! 声優に求められる能力とは?座談会インタビュー【PR】

7月3日から米国・ロサンゼルスで始まった全米最大の日本アニメ・マンガイベントであるAnimeExpo(アニメエキスポ)2014でも、ファンに人気を集めていた。とりわけVIZ Mediaが2014年の北米アニメ業界最大の目玉とされるアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』を扱うのであればなおさらだ。
しかし、VIZ Mediaの大型作品は、『セーラームーンCrystal』にとどまらない。7月3日午後(現地時間)には、アニメエキスポの会場でVIZ Mediaの作品を紹介するパネルイベントが開催された。
期間中、VIZ Mediaは複数のパネルイベントを実施するが、この日に行われたのは、同社の作品、サービス全体を紹介するものだ。最新情報にとどまらず、VIZ Mediaのマーケット戦略も透けて見える興味深いものだった。
なかでも印象的だったのが、一部で紙出版への回帰姿勢が見られたことだ。デジタル出版やサービスに加えて、紙出版に対する説明の時間が増えていた。『ジョジョの奇妙な冒険』や『名探偵コナン』、『るろうに剣心』、『バガボンド』などの再版発表があった。
特に『ジョジョの奇妙な冒険』はソフトカバーに加えてハードカバーも出版し、ハードカバーに対する会場からの反応もかなりポジティブであった。浦沢直樹さんの代表作『MONSTER』も完全版が発売される。デジタル出版ではコミック配信プラットフォームのcomiXologyへの作品提供があったが、大きな施策は一巡した。あらためて紙出版に対するニーズに応えていく姿勢のようだ。
逆にアニメでは映像パッケージに関する話題はほとんどなかった。話題はもっぱら配信や新たに決定した『翠星のガルガンティア』の米国限定上映といったものであった。
VIZ Mediaに限らず会場全体でも、映像パッケージの存在感も薄く、アニプレックスやNISアメリカなどのコレクターズ向けの商品以外はあまりみかけない。コレクター商品の少ないVIZ Mediaだけに、会社としての映像パッケージのビジネスはその割合も低下している可能性が強そうだ。
VIZ Mediaは、2014年に『セーラームーン』に加えてもうひとつ大きなタイトルを持つ。7月からディズニーXDでテレビ放送を開始する『ドラえもん』である。
しかし、『ドラえもん』は、パネルでは言及されたものの、アニメエキスポの会場内ではあまり大きな告知をしていない。一方、アニメエキスポ開催と同じ週末に、別会場でプレミア試写イベントを行う。作品のターゲットに合わせて、そのマーケティング戦略も変えているようだ。
[数土直志]
アニメエキスポ2014(AnimeExpo)2014
/http://www.anime-expo.org/
《animeanime》
特集
この記事の写真
/