バトルシーンが第1章よりも多く描かれていますがバトル時の緊張感はどう出されているんでしょうか?
―坂本真綾さん(以下、坂本)
アイギスはロボットで普通の生身の人間とは違うので、例えば戦闘中に気合いの声や、ダメージの息はあんまり入れていないんです。人間だったら息が漏れるようなところも、あえて無言で。その分本当に「ここぞ」っていう場面にだけ入れています。
むしろ声が何も入っていないっていう事がアイギスにとっての緊張感だというふうに伝わるんじゃないかなと思います。アイギスが痛そうなダメージの声を上げたらよほどのことだなって思うだろうし、何も声を上げずひたすら攻撃している絵には迫力が増すと思うんです。なにもしない、っていうのが私の仕事(笑)。声を入れるポイントを選ぶっていうことですね。
―AA
人間/ロボットという部分からじっくり役作りをされるのですね。
―坂本
人間ではないというところがアイギスの最も重要な個性ですからね。私はやっぱり人間なので、どうやったらロボットらしい雰囲気を出せるんだろうって考えるんです。例えばいかにも機械的に喋るというのが果たして効果的かといえば、アイギスに関しては違います。
でも人間だったら囁いたり叫んだりと声の抑揚がすごくあるけど、そこまでの幅はない。あくまでも「プログラムされた人間みたいな話し方」なので、少し噛んだりしたらおかしいですよね(笑)。普通の人間よりもはっきりことばを発音し喋らないといけないし、平坦な中でも感情を見せてはいけない。ロボットであるということが自然に皆さんに受け容れられる話し方って「難しいなあ~」って思いますね。
―AA
ありがとうございます。最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。
―坂本
ゲームをプレイした人にとってはすごく感慨深いものがあると思います。いろんな人のいろんなセリフに込められた思いを感じて楽しんでいただけたらと思います。初めて触れる人も、ポップアートのようなキャッチーな絵の世界が動くので、見ているだけでも面白いし、何よりドラマチックな作品なので、楽しんでいただけると思います。
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『PERSONA3 THE MOVIE』
/http://www.P3M.jp
「PERSONA3 THE MOVIE #2 Midsummer Knight’s Dream」
2014年月6月7日(土)より、新宿バルト9・梅田ブルク7 ほかにて 全国ロードショー
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