新作テレビアニメ『戦国BASARA Judge End』制作発表会レポ
ゲストは伊達政宗役の中井和哉氏、真田幸村役の保志総一朗氏、徳川家康役の大川透氏、石田三成役の関智一氏、そしてカプコンの『戦国BASARA』シリーズプロデューサー、小林裕幸氏。アニメに対する意気込みやアフレコを終えての感想などを交えトークが繰り広げられました。
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■『戦国BASARA3』の設定でアニメを!
まず再アニメ化について。「2005年に1作目が発売されから、漫画や小説、劇場アニメや舞台とさまざまなことをやってきました。ここでファンの方からも「再びアニメを観たい」という要望があがってきたのでやろうと決めました」と小林プロデューサー。
その内容は家康が秀吉を倒した『戦国BASARA3』の設定で、家康と三成の対立がしっかりと描かれているそうです。もちろん、その中で政宗と幸村の「蒼紅対決」もしっかりと描かれるのだとか。
■「Judge End」の意味は?
気になるのはタイトルの「Judge End」の意味。「本来はend of judgementが正しい英語。 「Judge End」は造語です。4人のキャラクターを中心に、沢山のキャラクターがそれぞれどんな“Judge ”(審判)をつけるのか、どんな“End”結末を迎えるのかが見どころです」小林氏。
■どんな作品に仕上がっている?
「知らない人にもしってもらう機会」といいつつ、1話目からトップスピードで入っていきます。バサラの真髄からスタートする感じです」と中井氏。
保志氏は「今回は短期集中で気合をいれていかないと役者の体力がもたないと思います(笑) 1話1話本気を出していきます!」と気合十分。
大川氏は「アニメーションは僕ら声優にとって本道。皆で一つの作品をつくるということは非常に嬉しいし、テンションがあがります。今回は前回のアニメシリーズとアニメーション制作会社が違うので、今後どうなるのか期待しています」と、揃ってアフレコができるのが嬉しいご様子。
関氏が「とにかくテンポがいいです。セリフ回しも違い、これまで培ってきたものを壊し、新たな世界を築くような、挑戦的な演出になっています。来週も見たくなるようなエンディングで、少年漫画の連載を読んでいる感覚です」と語ると、小林氏も大きくうなずき、「早く次がみたいと感じさせる展開になっています」と語りました。
■注目すべきポイントは?
「劇場版では家康の「絆」の中身を生々しく描いてきましたが、アニメシリーズでも人間臭い家康を描いていきたいと思っています。家康の絆に対して三成がどんな反応をするか、お楽しみに」と小林氏。
中井氏は「『戦国BASARA』シリーズで一貫しているのは群像劇。今回は三成、家康だけでなく、大勢のキャラクターがみんな出てきます。どのキャラクターも一国一城の主にふさわしい存在感を持っています。彼らがぶつかり合うさまをみて欲しいです」と見どころを語り、保志氏は「『戦国BASARA3』の幸村は悩みながら武田軍の大将になっていくところが転機。この先幸村がどう戦っていくのか期待しています」と幸村の今後の活躍をアピール。
大川氏は「最近のアニメ業界で、これだけの豪華声優が揃っている作品はそうそうありません。現場にも妙な緊張感があります(笑)なのでアフレコが楽しみでしょうがないです」と、とにかくアフレコが楽しいと語りました。また、内容については「三成の陰に対し家康は陽。陽がしっかりしていないと三成も輝かない。今回はこの二人が最も対照的に描かれると思うのでご期待ください」と語りました。
対する関氏は、家康と三成のライバル関係について、「政宗&幸村とは違ったライバル像を立てていかなければと思います。声優としても負けないよう頑張っていきたいです」と意気込みを語りました。
時に喉を枯らすほど白熱の演技をしているのだとか。そんな声優さんたちの熱意を感じながら観たいですね。
■部下にしたいキャラクター&演じてみたいキャラクターは?
ここからはやや本筋から反れた質疑応答ですが、とても面白い内容だったのでインタビュー形式にてご報告。まずはそれぞれ部下にしたいキャラクターについて回答しました。
中井: 佐助がいいですね。頼りになるし相談ができそうだし、普段は緊張感のない関係で仲良くなれそうです。
保志: 政宗ですね。政宗が誰かの下になるなんてありえないですから。強いし頼りになりそうじゃないですか!「このへん統治しといて」って言えばやってくれそう。
中井: 小十郎に孫請けしよう(一同爆笑)
大川: 同盟を組みたくないのは三成ですね(笑) 友達になりたいのは慶次です。色々な楽しいところに連れて行ってくれそうですし。
関: 部下にしたいのはカプコンの山本さんです(一同爆笑) 同盟を組みたいのはカプコンの小林プロデューサーです(さらに爆笑)
―アフレコ現場でのエピソードについて
大川: アフレコは信じられないくらい早いスピードでした。テストから即本番で直しをちょっとやっておしまい。1時間かからず終了しました。
関: 今回とてもテンポが速いので油断していると画面を見逃してしまうのです。テストの時に油断して止めてしまったのですが、大先輩から「お前も年を取ったな」と言われてしまいました(笑) 自分たちのキャリアを賭けてアフレコをしています。
―もし自分が演じているキャラクター以外を演じてみるとしたら?
中井: 力まないキャラクターがいいですね(笑) お市がいいのですが女性ですから…佐助にしてください。
保志: 中井さんの声になって政宗をやってみたいです。(ここで保志さんが政宗の真似をしてみますが、会場はやや寒い空気に) ほらね、なんか違うんですよ(笑)
大川: 絶対に演じられないキャラがいいですね。女性キャラとか。お市は怖いし、鶴姫は萌すぎだし…セクシーな孫市をやってみたいですね。
関: 中井君の声で鶴姫を演じたいです(一同爆笑) 中井君をはずかしめたいなと!
中井: 営業妨害だ!
…という感じで、『BASARA』シリーズの三成とはおよそかけ離れた関氏のジョークに他の面々が振り回され気味ではありましたが、終始笑顔で明るい会見となりました。
小林プロデューサー、それぞれの声優さんが口にした「テンポ」「ライバル描写」「絆」、そして「審判」と「決着」。これらのキーワードが重要となる『戦国BASARA Judge End』、放送を心待ちにしましょう。
『戦国BASARA Judge End』
2014年7月放送予定
http://www.ntv.co.jp/basara_je
[スタッフ]
原作: CAPCOM(「戦国BASARA3」)
原作監修: 小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
監督: 佐野隆史
シリーズ構成: 高橋ナツコ
キャラクターデザイン: 千葉道徳
総作画監督: 徳田夢之介、小林利充
美術監督: 陳場大輔
色彩設計: 大塚眞純
音響監督: 岩浪美和
制作会社: テレコム・アニメーションフィルム
[キャスト]
伊達政宗: 中井和哉
真田幸村: 保志総一朗
徳川家康: 大川透
石田三成: 関智一 他
『戦国BASARA Judge End』
(C)CAPCOM / BASARA JEJE
新作テレビアニメ『戦国BASARA Judge End』制作発表会レポート ― アフレコ後の感想は?
《みかめ》
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