日テレ、タツノコプロの株式54.3%取得、子会社に コンテンツの多角展開目指す
日本テレビ放送網が、老舗のアニメ製作会社タツノコプロの株式の過半数を取得、子会社化する。1月29日に日本テレビと筆頭株主のタカラトミーが明らかにした。
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タカラトミーは、タツノコプロの議決権株式の74.3%を保有する。このうち54.3%を日本テレビに譲渡する。譲渡価格は明らかにされていない。日本テレビはタツノコプロの筆頭株主となり、株式の20%を保有するタカラトミーは株主第2位にとどまる。また株主第3位のホリプロ(株式保有比率:13.5%)、第4位のプロダクションI.G(同11.2%)の変動はないとみられる。
日本テレビは、これまでもテレビアニメや映画を通じて、タツノコプロと多くの事業を行ってきた。2009年の映画『ヤッターマン』、2013年の映画『ガッチャマン』、テレビアニメ『ガッチャマンクラウズ』などだ。
日本テレビは今回の子会社について、タツノコプロが映像、キャラクターの国内外のライセンスを数多く保有することを挙げる。特に自社判断で二次展開やリメイクなどを決定できるオリジナル作品は50以上あるという。これらのリメイクやコンテンツビジネスの戦略的な活用を目指す。日本テレビのコンテンツビジネスの可能性を広げる。
日本テレビは2011年にも、老舗のアニメ製作会社マッドハウスを子会社化している。今回のタツノコプロの子会社化でグループ内に2つのアニメ製作会社を保有することになる。いままで以上に、アニメビジネスに注力することになりそうだ。
一方、タカラトミーは、2005年に当時のタカラが創業者一族よりタツノコプロ(当時竜の子プロダクション)の株式88%を取得した。同社の多角化の一環であった。その後、2013年2月にその一部をホリプロに譲渡した。
タカラトミーでは、これまでもタツノコプロのアニメやキャラクターの関連玩具を発売するなど、株式保有による一定のシナジーはあった。しかし、株式の過半数の保有でなくても、そうした関係は維持できるとの判断が働いたとみられる。むしろ、日本テレビとの連携を強化することで、タツノコプロとそのコンテンツのパワーを大きく出来るとの判断だ。
また、タカラトミーは、2013年7月にビデオゲーム関連商材の卸・中間流通大手トイズユニオンをハピネットに譲渡している。経営資源を玩具事業に集中する姿勢を強めている。こうしたタカラトミーの経営戦略の変化も、今回の決定につながったとみられる。
日本テレビ放送網
/http://www.ntv.co.jp/
タカラトミー
/http://www.takaratomy.co.jp/
タツノコプロ
/http://www.tatsunoko.co.jp/
《animeanime》