黒碕薫×稲垣理一郎×安藤真裕のコラボ企画 第1回オタコンベガス大会リポート PART3 2ページ目 | アニメ!アニメ!

黒碕薫×稲垣理一郎×安藤真裕のコラボ企画 第1回オタコンベガス大会リポート PART3

ラスベガスで開催された第1回オタコンベガス大会の現地レポ。第3回の今回は、コンベンションならではの贅沢なイベントを紹介。

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そして今回、贅沢なコラボが実現したワークショップイベント。
筆者もこのワークショップには企画段階から参加させていただいたが(プレゼンテーション用のスライド制作および会場ではMCを担当)、なかなか濃い内容になったと自負している。
ワークショップタイトルに“The Art of Scripting and Storyboarding”とあるように、脚本・ネーム・絵コンテという、実際に消費者が目にする最終形態の漫画ページやアニメ映像になる以前の設計図を各ゲストによる解説付きで紹介した。かなり技術的な専門用語なども登場し、おまけに2時間半という長丁場だったにもかかわらず、170枚以上のスライドによるプレゼンテーションに来場者は一様に目が釘付けとなった。

ゲスト3名からは、日本でもなかなか見られない資料を今回ご提供いただいた。例えば、黒碕さんからは『るろうに剣心 第零幕』の企画段階のアイディアノートや和月先生のネーム2種類、そして完成原稿というサンプル画像をもとに一連の漫画製作の流れを解説いただいた。
稲垣先生からは『アイシールド21』のラスベガス編の稲垣先生ネームと村田雄介先生の完成原稿を見比べ、コマやレイアウトの意図や効果について語られた。
安藤監督は『絶園のテンペスト』第1話のアクションシーンについて、漫画原作で描かれていることをいかにアニメーションに落とし込んでいくか、実際に使われた絵コンテや資料、完成映像を披露した。

あまりの情報量だったのか、最後のQ&Aでは質問ではなく、一人のファンが来場者を代表して謝辞が述べられた。それもそのはずで、今回ワークショップのハイライトとして、黒碕薫さんの小説『るろうに剣心 銀幕草紙変』の1シーンを稲垣先生と安藤監督がネームと絵コンテをそれぞれに切る、というなんとも贅沢で前代未聞なスペシャル企画が会場へ来てくれたファンのためにプレゼントされた。(おまけにボーナスとして和月先生からのチェックも入った、黒碕さんバージョンのネームも紹介された。)
ここまで踏み込んだ内容のパネルは本家オタコンでもなかなか見られず、またその濃すぎるとも言える内容に並々ならぬ集中力で2時間半がっつりついてきてくれた来場者の方々に敬意を表したい。
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