前作で描かれた第74回ハンガー・ゲームのその後、新たな第75回ハンガー・ゲームが舞台だ。しかし、このゲームは、前回の勝者カットニス(日本語吹替え:水樹奈々)とピータ(日本語吹替え:神谷浩史)が独裁者スノー大統領の逆鱗に触れたことから始まっている。いわばふたりを陥れるためのもので、初めから波乱含みだ。
そして、ゲームの参加者はふたりを抹殺するために召集された歴代の勝者である。本作から新たに登場するフィニックもそのひとりである。フィニックは、第65回ハンガー・ゲームに出場し、14歳で生き残ったという最強の勝者だ。そして、かなりのイケメンだ。
その日本語版吹き替えを人気声優の前野智昭さんが務めている。アニメファンには、『図書館戦争』の堂上篤役などでお馴染みだ。人気声優の起用で注目される『ハンガー・ゲーム』に、また新たな個性が加わった。
映画の中では、重要な役どころとなるにフィニック。前野さんは、フィニックにどう挑んだのだろうか?前野さんが、その気持ちをオフィシャルインタビューで語った。
『ハンガー・ゲーム2』
/http://hungergames.jp
[前野智昭さん オフィシャルインタビュー]
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また、作品にもともと何か印象がありましたら、教えて下さい。
― 前野智昭さん(以下、前野)
すごく大きなタイトルで、もちろん僕も存じ上げていましたし、拝見させていただいたんですが、サバイバルアクションありの、その中でのキャラクタ―同士の人間味あふれるドラマがあったりの、たくさん魅力が詰まっている作品だなともともと思っていたので、2に参加させていただけるという一報を聞いた時はすごく嬉しかったですね。
メインの方々も大先輩方達ですし、足を引っ張らない様に自分もいつも以上の気合いで臨まないとなっていう気持ちで収録に臨みました。
― 今回演じたフィニックについてお伺いしたいのですが。
― 前野
フィニックは第65回のハンガー・ゲームで14歳という若さで勝利者になったというすごい能力の持ち主で、容姿もイケメンで、非の打ちどころがないんじゃないかっていう位のキャラクターなんです。
でも分析によると、ちょっとチャラチャラしてるナルシストという一面もあるので、パーフェクトという人間性よりも、カットニスの敵になったら脅威になるんじゃないというニュアンスを込めて、登場シーンなんかは、そういう気持ちで挑発っぽいセリフを言ってみたり、そういう意識でやらせていただきました。
非常に戦闘能力も高く、コミュニケーション能力も高いキャラクターですので、僕のステータスを何とか追いつけて演じなきゃなという想いで演じました。
― フィニックは知的な美男子役として今回登場していますが、前野さんご自身との共通点は何か感じられましたか?
― 前野
そうですね、フィニックは自分の能力にすごい自信を持っている人間だと思うんです。僕は、自信というものを自分自身から感じられないもので、そういう意味では、正反対のキャラクターで、逆に自分の理想に近いキャラクターなので、自分の理想を演じればいいというところで、非常に演じやすくはありました。
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