舞台「銀河英雄伝説」、ラスト公演に向けて新たな歴史を刻む | アニメ!アニメ!

舞台「銀河英雄伝説」、ラスト公演に向けて新たな歴史を刻む

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:舞台『銀河英雄伝説』がいよいよ来年の2月でシリーズがいったん終了となる。これだけの長きにわたってシリーズ化出来たのは、原作の底力だろう。

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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左から貴水博之、西岡徳馬、河村隆一、間宮祥太朗、渡辺裕之
左から貴水博之、西岡徳馬、河村隆一、間宮祥太朗、渡辺裕之 全 5 枚 拡大写真
高浩美の
アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]


■ 基本的に悪人はいない、瞬間を懸命に生きるキャラクターは俳優を成長させる

舞台『銀河英雄伝説』がいよいよ来年の2月でシリーズがいったん終了となる。これだけの長きにわたってシリーズ化出来たのは、原作の底力だろう。
さらに登場人物も様々な生き様を見せてくれる。基本的に悪人はいない。どの人物も己の“正義”と“信念”があり、どんな状況でも、どんな瞬間でも懸命に生きている。

ヤン・ウェンリー役の河村隆一は「ヤン程戦争の天才はいないでしょう!!また ヤン程人の命の大切さを訴える軍人もいないと思います!!また 人の心を読み、作戦を立てている様はまさに魔術を使っている様にうつります!!」と熱く語る。

また、ラインハルト役の間宮祥太朗は「早いもので、もう丸々1年、ラインハルトという役と付き合ってきました。この1年で、色んな角度からラインハルトを見つめる事ができ、それに従い、印象も段々と変化していきました。今まで、ラインハルトをやるに当たってはその人物像というよりも、キルヒアイスと2人で形成されるひとつのものを見て欲しい、と申してきましたが、それは今回も変わることはありません、キルヒアイスを失った、というのが、どう影響しているのか、しっかりと背負って演じたいと思っています。」と抱負を語ってくれた。

脇役ながら原作でもアニメでも存在感のあるオーベルシュタイン、初演から持ち役にしている貴水博之は「かれこれ僕はオーベルシュタインと向き合うのが4回目になるわけですが、もはや自分の人生の中で間違いなく彼は大きな存在となっています。本当の事を言うと、『銀英伝』の舞台の時期が迫る度に『あー、また心が苦しくなる時期がくるのか』と一瞬身構えてしまうのですが(笑)、僕の人生の中ではそれがとても意味のある事だと思っています。目的を達成させる為に徹底的にブレないオーベルシュタインの魂が容赦なく僕の中に食い込み血肉となり、僕を成長させていくからです。物事に対して見る目も改めて変わりました。それは『影』なくして『光』は語れないという事。だから元々決して派手で目立つキャラクターではないオーベルシュタインが、この舞台を通じて観客の皆様の心に蠢くそれぞれの『正義』という定義に一石を投じられたら、僕はなんとかオーベルシュタインという大役を務めさせていただいた役目を果たせるのかなと思っています。いやはや『激突前夜』、オーベルシュタインの精神力は『40兆 t 』以上ですね(笑)。この役を与えてくださった多賀プロデューサーに感謝します。」

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《animeanime》

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