初音ミクの暴走のルーツは「らき☆すた」?ハイスピードでハイテンションな楽曲でおなじみ、cosMo@暴走Pインタビュー
[2010年2月に掲載されたインタビュー再録] 「初音ミクの消失」でも人気のcosMo@暴走Pの4年前のインタビュー。いまなお大きな影響を与え続けるPの発言を振り返る。
インタビュー
スタッフ
注目記事
-
2025年冬アニメ、一目惚れした男性キャラは? 3位「SAKAMOTO DAYS」坂本太郎、2位「薬屋のひとりごと」壬氏、1位は…
-
10年間総合ランキング、1位は「初音ミクの消失」 アニメロが10周年で発表
-
日岡なつみ、倉持若菜ら声優とプロデューサーが研修生の疑問に一問一答! 声優に求められる能力とは?座談会インタビュー【PR】

■ 曲作りは1曲1週間
― 普段曲や歌詞を作るとき、どんな風に発想してるんですか?
― 暴
もともと自分の作る歌詞のテーマは、ほとんどの曲が「孤独はいやだ」みたいなテーマなんですよね。
「消失」もそうですし。そのテーマは元々曲名から思いついたんですけどね。「暴走」を作ったときに、「あ、これって『涼宮ハルヒ』と一緒だ。」って思って、じゃあ「消失」も作るか、と(笑) その曲名だったら、消えちゃう話でいいんじゃないかなっていう思いつきで作ったんですよね。
― 曲名からイマジネーションを広げていった結果だったんですね。
― 暴
でも、最初にミクを触ったときは、言葉は悪いですけど「これ・・・アホの子だな」って思って、絶対シリアスな曲は歌えないよなっていう感想だったんですよね。声質的に。
で、あえてそこでシリアスな感じをやってみようと思ったときに、高速な曲になったんですよね。タイトルはネタで「涼宮ハルヒのパクリじゃん」と思わせておいて中身はシリアスでまじめな曲にしてやろうと(笑)
― それにしても、あの歌詞の量ですと考えるのも時間がかかったんじゃないですか?
― 暴
かかりましたねぇ。結構かかりました。
あの曲は三連符がずっと続くので、そこに当てはまる言葉って結構限られてきちゃうんですよね。なので、思いついたものを片っ端から入れていった感じですね。思いついたものをボツにする余裕もないぐらいでした。
― 普段曲作りにどのぐらいかかるんですか?
― 暴
僕は1週間って期限を決めて作ってます。それがないとだらだらといつまでもいじり続けちゃうんで。なので自分で期限を設定して、曲を作って動画も作ってアップロードするまでを1週間ぐらいと決めてやってます。
「消失」は2週間、「∞-Infinit-Y-」は1ヶ月ぐらいかかりましたね。打ち込みは3日程度で終わってるんですけど。自分で納得いく構成にたどり着くまで考えている時間が長いんですよね。僕は打ち込みは早いのでそこは短く(笑)
― 構想1ヶ月、作成3日みたいな感じなんですね。動画が基本的に静止画で、一部歌詞を表示する欄があるだけなのはその期限設定のせいで動画を作ることが出来ないからなんですか?
― 暴
いや、あれはデッドボールP*5の動画を見たときに「これだ!!」って思って、そのスタイルを真似させていただいて・・・
― パクッたんですね。
― 暴
まぁ、そういうこと・・・身も蓋もないですね(笑)
ただ、自分では動画が出来ないからというのもあるんですが、PVみたいなのは作らないことに決めてます。
一度作っちゃったら次もやらないといけななっちゃうかなって。毎回PVを作っていると、常にそれがついていないと受け入れられないような気がするんですよね。そういうことを続けていくと、これからボカロで曲を作ってアップしようとする人に対してのハードルがあがっちゃう気がするんですよね。それはよろしくないんじゃないかと。もちろん聞いた方が作ってくださるのはありがたいしすごくうれしいです。
― そのほか何かこだわりがあったりしますか?
― 暴
自分の曲にはほぼ確実にピアノが入っているというのがあります。一応、6歳から16歳ぐらいので10年ほどピアノをやっていたので。
― ご自分で弾いてるんですか?
― 暴
いや、基本はマウスです(笑) ただ、たまに弾いたりもします。ライブとか出てみたいなって思ってたりもします。
《animeanime》
特集
この記事の写真
/