アニメミュージカルで実力をつけた俳優が、生身の自分で勝負、『THE ALUCARD SHOW』で俳優も成長
高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:”2次元から3次元への移行でさらなる新しい世界観が広がる”最新のステージをレビュー。第4弾はアニメミュージカルからさらに活動の幅を広げる役者が登場する「THE ALUCARD SHOW」。
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]
■ アニメミュージカルで実力をつけた俳優が、生身の自分で勝負、
『THE ALUCARD SHOW』でさらなる進化を遂げる
アニメ・コミック・ゲームを舞台化した作品に出演することは俳優にとっては一つのチャレンジ、松下優也、植原卓也、橋本汰斗、加藤真央、横尾瑠尉、とアニメミュージカルを経験している実力ある俳優が何人か出演する『THE ALUCARD SHOW』は、演劇でもなく、ミュージカルでもない、新感覚エンターテインメントショーと銘打った極めてアートな舞台である。
アニメキャラクターを演じる場合、はっきりと原作の登場人物のキャラクターが色濃く存在しているのだが、ショーやレビューは生身の本人が基本、そこにいるだけ。多少の設定が用意されていても、ほぼストレートにそこに存在する。この作品はその両面を持っており、それはある意味しんどいことかもしれない。
『THE ALUCARD SHOW』はストーリー仕立てになっており、芝居×ショー、時折笑いを誘い、それでいてゴシックホラー風でシュールな展開、ドキドキ感満載なステージとなっている。松下優也を始めとした若手が活躍、それを支えるベテランに元宝塚トップスター真琴つばさ、味わいのある演技で定評のある酒井敏也、劇団☆新幹線の高田聖子、それぞれの持ち味を生かしていい仕事をしている。
メタリックなサウンドに乗ってコンテンポラリーで難易度の高い振付を若手俳優7人が歌い踊るシーンは見ていて小気味よい。映像の使い方もユニークで効果的、ちょっと不気味な雰囲気を増幅させている。
単純明快なレビューやショーも楽しいが、スパイスの効いた最先端なエンターテインメントショーは俳優を成長、進化させる。さらなる活躍を期待したい。
『THE ALUCARD SHOW』
8月2日~8月25日
アイア シアタートーキョー
/http://alucard-show.com/
《animeanime》
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