■ 1年間の集大成が提示できれば
― 白石さんご自身はこの劇場版にどう取り組んでいったんでしょうか。
― 白石隼也さん(以下白石)
僕自身1年間、仮面ライダーをやってきたというのもあるし、操真晴人本人も1年間仮面ライダーとしてやってきたという存在でもあります。これは僕のテーマでもあるんですけど、1年経てば人は変わる。僕も晴人も変わります。その1年をこの映画で表現できたらいいなあと思って。
陣内さんという大きな存在もありますが、それ以上に操真晴人という役の、ドラマで培ってきたものの集大成を提示できたらいいなあと。特に一番最後のシーンではそういうふうに気持ちの上でも演技の上でも持っていったつもりです。そしてそれを出す上で、陣内さんがすごくパワフルでいやらしいお芝居をしてくれたので、僕も引き出された部分は間違いなくあると思っています。
― 今TVシリーズは撮影はどの辺りまで?
― 白石
ようやく最終回の脚本が上がってきて受けとった段階で、そろそろクランクイン予定です。
― 以前「操真晴人だけじゃない部分もそろそろ意識しないと」という主旨のことを話されていて、ああそうだよな、と思ったんです。実際、最終回を前にして、どんな心境でしょうか。
― 白石
正直な話をすると、この後もいろいろと展開があってウィザードがすぐ終わってしまうわけではないので、僕もどういうモチベーションで取り組んだらいいのか戸惑ってはいます。
でも繰り返しになりますが、一本の作品としての「仮面ライダーウィザード」は、最終話でひとまず終わります。そこでの操真晴人の生き様を皆さんにまず見てもらって、いろんなことを感じてもらえたらいいなあと思っています。
後編に続く
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