新海誠監督、オーストラリアへ 「言の葉の庭」地元ファンから大歓迎
新海誠監督が、オーストラリアで開催されているゴールドコースト映画祭のゲストとして招かれて、現地で大きな注目を浴びた。監督のゲスト参加は、日本では5月31日に公開される『言の葉の庭』のワールドプレミアムのためである。
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映画公開直前という多忙な中で、1泊3日という強行日程で現地を訪れ、プレミアム上映、トークイベント、サイン会、地元メディアのインタビューなどをこなした。短い滞在期間ではあるが、新海監督らしいファンとのコミュニケーションが満載だった。
とりわけ印象的だったのは、サイン会だ。サイン会には、地元の若い男性、女性を中心に約200人が参加した。ゴールドコーストはもちろん、隣接のブリスベーン、さらにシドニー、メルボルンほか、飛行機や車で何時間もかかる都市からもファンが訪れた。
当初は『言の葉の庭』のワールドプレミアムに先立つ1時間をサイン会の時間に予定していたが、予想を超える参加人数で時間が足りなくなり、急遽上映後もサイン会を実施することが決定した。上映後はおよそ1時間半、トータルで2時間半にも及ぶ長時間となった。
通常、サイン会は、ファンへのサインや簡単なあいさつになることが多い。しかし、新海監督は、ファンの熱心さに対して同じ熱心さで、ひとりひとり時間をかけて応対する。
ファンからの質問に丁寧に答えるのはもちろん、一緒に写真を撮ったり、時には監督自らがファンに声をかける姿が見られた。そんな監督に対して、多くのファンが長時間辛抱強く待っている姿も印象的だった。サイン会に参加したファンからは「監督はとても親切な人」という声が聞かれた。今回のサイン会に参加した全てひとにとって、心に残る一日になったに違いない。
新海誠作品の世界的な人気の広がりは、作品の素晴らしさで語られる。しかし、日本、世界を問わず、こうしたファンとのコミュニケーションを大切にする監督の姿勢こそが、その高い支持の理由だ。作り手のまっすぐでまじめな心が作品に反映され、それが多くの人に届くのだ。
この日ワールドプレミア上映された『言の葉の庭』も、そんな作品のひとつだ。15歳の少年と27歳の女性、ふたりの主人公のその心の素直さも、きっとこんな中から生まれているのでないかと思わせた。
[数土直志]
『言の葉の庭』
5月31日ロードショー
公式サイト /http://www.kotonohanoniwa.jp/
ゴールドコースト映画祭(Gold Coast Film Festival)
/http://www.gcfilmfestival.com/
《animeanime》
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